みなさん、こんにちは。
東京和紙の篠田です。
新しい和紙を作ってみました!
お役目が終わったおみくじに続き、「もったいない」から生まれた和紙です。
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野菜で和紙を作ってみました!
今回は、アスパラガスです。
きっかけは、色々ありますが一つにコロナウィルス感染もありました。
飲食店や農家さんが売れずに野菜などが廃棄されるニュースが各地から流れてきました。
東京和紙は、「食す和紙」プロジェクトをやっていて、和紙を作るのに大事なトロロアオイも野菜でもあります。
化学薬品や化学漂白を一切しないで和紙を作っているので、「安心安全」で「身近に感じられる和紙」を目指しております。
そこにはやはり野菜で和紙を作れればと色々調べていました。
スーパーにいくと見切り品の野菜が色々あってそこからアスパラガスをチョイス。
和紙にする場合、新鮮な野菜よりも水分が抜けてきている状態の方がベストです。
和紙は、セルロースから出来ているので野菜も繊維(不溶性)が多いものが好ましいです。
その点、アスパラガスは強い繊維があるので適していると思います。
にがりを入れたお湯で煮て余計な成分をアスパラガスから抜いていきます。
今回は初挑戦ゆえ長めに茹でました。
茹でたアスパラガスはバラバラと繊維がほぐれてきてます。
ちょっと煮たネギのようにも見えますね。
野菜のみの繊維だけで作りたいとも思ったのですが、和紙の原料である楮(こうぞ)よりも繊維が弱いので紙になりにくいと考え、今回は混ぜて漉きました。
緑色のアスパラガス繊維が綺麗に入っていますね。
この写真はまだ濡れている状態です。
乾くと色あいも変わってきました。
太陽に当てると変色が激しくなるので日陰で風通しの良いところで自然乾燥させました。
とても素朴で温かい和紙が完成しました。
みなさんにもほっこりしていただけるものをお届けてしていきたいと思います。
他の野菜もどんどんチャレンジしていきたいと思います。
(現在、ネギとキャベツをテスト中(^^;))