新しい道具で和紙を試し漉(す)きをしました

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

当ショップでは、小さなサイズの和紙をメインで販売していました。

しかし最近お問い合わせいただくのは少し大きめのサイズの要望が多かったので、

大きいサイズも作れるため道具(簀桁すげた)を注文しました。

作る和紙によっては道具を変える必要があるので、2種類用意しました。

まずは、どんな道具でどんな和紙を作るものかをご紹介します。


 

~A3ノビサイズの流し漉(す)き用~

 

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A3ノビサイズは、約W490×H320mmです。

竹を細くして簀にした道具を使用します。

流し漉きとは、薄い和紙を作る際に用いる漉き方の一つです。

テレビなどで紹介されている和紙作りではこの漉き方を紹介されています。

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ちょっと原料が少なくてちょっとムラが生じてしまいました…。

あと、この取っ手が慣れなくて、最終的には端を持って漉いていました。

ちょっとサイズが大きくなると感覚が変わるので慣れが必要です。

写真では、ほとんど漉けていないように見えますがきちんと和紙の原料は簀に乗っています。

 

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水中では透明に見えても乾燥させるとしっかり和紙が出来上がっています。

当ショップで販売する一番大きなサイズになります。

 

~半紙、A3サイズの溜め漉(す)き用~

 

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次は、厚い和紙を作るための道具になります。

ステンレス網で作った道具です。

こちらは、半紙サイズ(B4サイズと同等)とA3サイズを用意しました。

溜め漉(す)きとは、原料をすくって揺らしながら均一にしていく漉き方の一つです。

竹でできた簀でも葉書位の厚みならば問題ないのですが、それ以上の厚みになると重さに耐えられなくなるのでこのメッシュ網を使用します。

まずは半紙サイズから試します。

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実は、台東区蔵前にある寄木細工の職人さんに作って頂きました。

初めて作って頂くので、何度か修正をお願いしてようやく完成しました。

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さきほどの流し漉きの状態とは違って、たっぷり原料が簀の上にのっていますね。

この道具も細部にいろいろ工夫されていてとても使い勝手が良いです。

こだわって発注してよかったです(;^_^A

また、新品なので木の香りがして楽しいひと時となりました。

次はA3サイズの溜め漉(す)きです。

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こちらは別のところから調達したものなので、構造がちがいます。

どれもバラバラなので、しっかり手で固定しないと綺麗に漉(す)けないので、気合が入ります。

ちょっとズレが生じてしまい、多少寄れてしまいましたが、なんとか漉くことはできました。

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こちらは、本来廃棄してしまう原料の茶色の木皮をあえて入れて作りました。

これを「チリ(塵)入り和紙」と言います。

だいぶ厚みのある和紙ができました。

 

 

~完成~

 

最近、風があって暖かいので1日で乾きます。

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大きいサイズは、乾燥機に入らないので自然干しになります。

また、ショップ内ではスペースが狭いので外で漉(す)きます。

車通りが少ない休みの日にメインで作業するため、大量に注文される方は少々お時間頂きます。

また、通行人の方も和紙を作っているのをご存じの方は「めずらしい」と言われ、

何を作っているか分からない方は、怪訝そうなお顔で無言で通られます(;^_^A

まだまだ道具に慣れていなかったり、原料と水などの配合が定まらなかったりで少し安定していませんが、様々な用途でお問い合わせやご注文を頂けるように今後していきたいと思っています。

当分は、大きいサイズはショップ内だけで販売予定です。

興味がある方は、ご来店もしくはお問い合わせいただけますと幸いです。

無地だけでなく染めや野菜入りなどの加工和紙も充実させていく予定です。

 



   

#手漉き和紙 #papermaking #Washi #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional

 

 

 

オンラインイベントで東京和紙について語らせて頂きました

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

先日、オンラインイベントで東京和紙についてお話させていただく機会を頂きました。

何を話せばよいかいろいろ迷いました。

オンラインということもあって、実際の商品や和紙を触れていただくことはできません。

ただ話すだけではなく、参加されている方々の関心はどこにあるかをぜひ聞いてみたいということでいくつか質問をさせていただきました。

当日は、きちんと説明できなかった部分もあるので、いくつかまたこのページでお答えさせていただこうと思います。

まずは、どんな感じだったかをご紹介します。


 

~シェア街dentou庵主催のオンラインイベント~

 

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きっかけは、当方のオンライン和紙作りワークショップにご参加いただいたことがはじまりでお話を頂きました。

このdentou庵の背景は以下のようです。

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簡単に明記しますが、下町や伝統工芸を広めたいという考えに賛同して今回お話させていただくことにしました。

dentou庵の詳細はこちら

note.com

下町と伝統工芸と和紙のつながりはやはり「浅草紙」です。

この話と東京和紙ならではの海外でのエピソードも中心に話そうと考えました。

浅草紙に関しての詳細はこちら

thewashi.tokyo

あとは、当方の手すき和紙製法の流れをまとめた動画もご紹介して他の和紙屋さんとの違いなどを見ていただければと考えました。

youtu.be

 そのほかは、参加者からの質問やこちらからの質問で時間内におさめていこうと想定していました。

 

~当日はハプニングだらけ~

準備段階で、動画の音声が流れず止まってしまうハプニングが…。

仕方なくHPの画像を使って説明することにしました。

一番見て頂きたかったのに、残念。

今後は改善が必要と反省。

なんとご参加いただいた人数は約30名(申し込みでは40名あったそうです)

これだけ関心をもって頂けたのはとてもうれしいことです。

f:id:tokyowashi:20210412192302p:plain

許可を頂き撮らせていただきました。

北は北海道から下は愛知、和歌山からご参加頂きました。(目視の限り…)

これはオンラインならではのメリットですね。

特に多かったのは千葉県の方々で、横浜や東京の方もいらっしゃいました。

 

~質問1:ここ1年で和紙に触れたことがある方は?~

 和紙について話すまえにどうしても聞きたかったことです。

結果は、半分半分くらいでしたが、ちょこっと「いいえ」の人が多かったようです。

(でも「いいえ」と言っている方も実際は触れているんですよね…。

理由はご参加いただいた方々に説明させていただきました)

 

~質問2:質問1ではいと答えた方は何で手に取りましたか?~

 こちらも気になる質問で、意外な回答でもありました。

折り紙、紙漉き体験は想定しておりましたが、名刺入れ、懐紙や箸置き、筆箱などは意外でした。

皆さん、身近で和紙に触れていらっしゃいました。

和事を習っている方も多かったのかもしれませんね。

 

~質問3:和紙はどうやって作られているかご存じの方は?~

 こちらも半分半分のご意見に分かれました。

当然、和紙は何から作られているかもご存じの方も同様の人数だったように思えます。

ここで、手すき和紙の製造工程を説明しました。

途中、音声が切れるというハプニングが起こり、口頭の説明だけで進めるのがちょっと残念でした…。

途中、クイズ問題を出しながら進行し、浅草と東京和紙でもっとも重要な浅草紙について説明しました。

これも本来はHPを見ながら説明したかったのですが、昔の浅草紙を模倣した和紙を見せながらお話しました。

 

今はコロナ過で中止しているのですが、浅草紙の歴史をたどる街歩きツアーを開催しているので、落ち着いたらぜひご参加いただけると嬉しいです。

 

~参加者からの質問:和紙と洋紙の違いはなんですか?~

参加者の皆さんからも質問を頂いたので、ここで改めて説明したいと思います。

和紙といってもいろんな和紙があります。

当方は楮(こうぞ)という植物から手作業でつくっている手すき和紙ですが、他にも機械で製造していたり、別の材料などを混合して作っている和紙もあります。

なので、一概で違いを見分ける方法というのは難しいと思います。

その中でもわかりやすいのはまずちぎってみることです。

和紙は基本的に植物の木皮の繊維のみで作られているため、とても繊維が長いです。

洋紙の場合は、パルプなどを粉砕して接着剤で固めてシート状にしたものが大半なので、繊維がとても短くすぐに破けます。

あと洗濯してみるのもわかりやすいですね。

レシートを洋服のポッケに入れっぱなしで洗濯機に入れてしまった経験がある方はすぐにお分かりだと思います。

 

~参加者からの質問:海外で和紙を作ることは可能ですか?~

 上記にも明記しましたが、和紙にも種類があるのでここでは古くから伝わる手すき和紙を作れるかどうかでお答えします。

地域によっては可能ですが、大半は難しいと思います。

なぜなら水が違います。

日本は軟水なので薄くなめらかな和紙を作ることができます。

アメリカ、ヨーロッパ、中東系は硬水のため、和紙作りに大事なトロロアオイのネリ(粘り成分)が効きません。

当方も昨年海外で和紙作り実演やワークショップをする際は、軟水の水を購入して混合して開催しました。

また、原料を何を使うのかにもよりけりです。

基本的に楮(こうぞ)などの和紙原料は全世界に原生してるわけではないので、植物が変われば製造方法も変わります。

中国から紙作りが始まり、日本へは薄い和紙を作る技術が向上し、ヨーロッパ系には厚みのある紙作りが伝播しました。

よって、どんな紙を作るかで答えも変わります。

 

~参加者からの質問:和紙で絵本は作れますか?またコピー用紙はありますか?~

国産原料で作った手すき和紙で作るならば高額な値段になります(;^_^A

また、基本的に和紙は印刷には適しません。

繊維の問題です。

和紙は毛ば立ちやすいので、印刷機のローラーに繊維が絡まり止まってしまうリスクが高いです。

また、紙糞(しふん)といって繊維のカスが表面に残ってしまうので印刷しても白点のように剥げてしまいます。

ただし、原料は問わず機械で漉いた和紙で印刷している工場があります。

当方でもそこで和紙千代紙を製造したことがあります。

そこならば印刷できるので、絵本を作ることは可能です。

また、同様に家庭用プリンターに適したインクジェットやレーザー用和紙も他社からいくつか販売しています。

コピー用紙までは安価ではありませんが、普通にプリントすることは可能です。

 

~質問4:これが和紙で作られていたら手に取るかもと思うものは何ですか?~

そろそろ時間が迫ってきたので、もっとも重要な質問をさせていただきました。

特に最近和紙に触れたことがないと答えた方に聞いてみたかったのです。

今回は、触れたことがある方も含めて答えていただきました。

名刺、財布、パスケース、かばん、上着、家具、食器などなどでした。

中には「食べられるものがあったらいいな」と回答されている方もいらっしゃいました。

皆さんが答えられたもののほとんどが和紙でも作られて販売しています。

当方でもパスケース、かばん、名刺も作っていますし、座布団も作っています。

shop.thewashi.tokyo

サンプルでは、酒器、ソファー用の和紙も作りましたし、他社では洋服を和紙で作っていますし、もともと日本では「紙布(しふ)」や「紙衣(かみこ)」と言って和紙で作られた着物などがたくさんあります。

食べられるものといえば、当方では「食す和紙プロジェクト」も行っています。

今は、コロナ過でできていませんが「食す和紙ワークショップ」も開催しています。

 

~最後に

時間ギリギリまでお話させていただきましたが、まだまだ伝えきれていないこともたくさんありました。

最後に和紙に関する言葉があるのでいくつかご紹介してイベントは閉幕となりました。

私が一番に伝えたかったのは、購入者側も気にして情報をキャッチする力をつけてほしいということでした。

当方だけでなく他の和紙屋さんもあらゆる方法でみなさんに情報を提供しています。

当方は、このWEBサイトだけでなく、SNSもほぼ毎日更新していますし、実店舗も運営しています。

そこには和紙や水引に関する情報や商品をお伝えしています。

当初「和紙の活用方法を教えてほしい」という質問に答えてほしいといわれたのですが、違和感を感じていました。

たくさん発信しているのにも関わらずその質問で何を求めているのかが分からなかったからです。

なので、あえてこちらから質問4を提示させていただきました。

結果は、存在している商品ばかりでした。

だからこそ受け身だけでなく関心をもって収集していただけるようにと切に願います。

需要と供給がバランスよくなければ、和紙だけでなく伝統工芸は廃れていく一方です。

これをきっかけに興味をもって行動していただけることを願うばかりです。

当方もどんどん情報を発信して受け取っていただけるように精進します。

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最後までお話を聞いていただき、本当にありがとうございました。



   

#papermaking #Washi #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional

 

 

 

オンラインイベントで東京和紙について語らせて頂きました

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

先日、オンラインイベントで東京和紙についてお話させていただく機会を頂きました。

何を話せばよいかいろいろ迷いました。

オンラインということもあって、実際の商品や和紙を触れていただくことはできません。

ただ話すだけではなく、参加されている方々の関心はどこにあるかをぜひ聞いてみたいということでいくつか質問をさせていただきました。

当日は、きちんと説明できなかった部分もあるので、いくつかまたこのページでお答えさせていただこうと思います。

まずは、どんな感じだったかをご紹介します。


 

~シェア街dentou庵主催のオンラインイベント~

 

f:id:tokyowashi:20210412185014p:plain

きっかけは、当方のオンライン和紙作りワークショップにご参加いただいたことがはじまりでお話を頂きました。

このdentou庵の背景は以下のようです。

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簡単に明記しますが、下町や伝統工芸を広めたいという考えに賛同して今回お話させていただくことにしました。

dentou庵の詳細はこちら

note.com

下町と伝統工芸と和紙のつながりはやはり「浅草紙」です。

この話と東京和紙ならではの海外でのエピソードも中心に話そうと考えました。

浅草紙に関しての詳細はこちら

thewashi.tokyo

あとは、当方の手すき和紙製法の流れをまとめた動画もご紹介して他の和紙屋さんとの違いなどを見ていただければと考えました。

youtu.be

 そのほかは、参加者からの質問やこちらからの質問で時間内におさめていこうと想定していました。

 

~当日はハプニングだらけ~

準備段階で、動画の音声が流れず止まってしまうハプニングが…。

仕方なくHPの画像を使って説明することにしました。

一番見て頂きたかったのに、残念。

今後は改善が必要と反省。

なんとご参加いただいた人数は約30名(申し込みでは40名あったそうです)

これだけ関心をもって頂けたのはとてもうれしいことです。

f:id:tokyowashi:20210412192302p:plain

許可を頂き撮らせていただきました。

北は北海道から下は愛知、和歌山からご参加頂きました。(目視の限り…)

これはオンラインならではのメリットですね。

特に多かったのは千葉県の方々で、横浜や東京の方もいらっしゃいました。

 

~質問1:ここ1年で和紙に触れたことがある方は?~

 和紙について話すまえにどうしても聞きたかったことです。

結果は、半分半分くらいでしたが、ちょこっと「いいえ」の人が多かったようです。

(でも「いいえ」と言っている方も実際は触れているんですよね…。

理由はご参加いただいた方々に説明させていただきました)

 

~質問2:質問1ではいと答えた方は何で手に取りましたか?~

 こちらも気になる質問で、意外な回答でもありました。

折り紙、紙漉き体験は想定しておりましたが、名刺入れ、懐紙や箸置き、筆箱などは意外でした。

皆さん、身近で和紙に触れていらっしゃいました。

和事を習っている方も多かったのかもしれませんね。

 

~質問3:和紙はどうやって作られているかご存じの方は?~

 こちらも半分半分のご意見に分かれました。

当然、和紙は何から作られているかもご存じの方も同様の人数だったように思えます。

ここで、手すき和紙の製造工程を説明しました。

途中、音声が切れるというハプニングが起こり、口頭の説明だけで進めるのがちょっと残念でした…。

途中、クイズ問題を出しながら進行し、浅草と東京和紙でもっとも重要な浅草紙について説明しました。

これも本来はHPを見ながら説明したかったのですが、昔の浅草紙を模倣した和紙を見せながらお話しました。

 

今はコロナ過で中止しているのですが、浅草紙の歴史をたどる街歩きツアーを開催しているので、落ち着いたらぜひご参加いただけると嬉しいです。

 

~参加者からの質問:和紙と洋紙の違いはなんですか?~

参加者の皆さんからも質問を頂いたので、ここで改めて説明したいと思います。

和紙といってもいろんな和紙があります。

当方は楮(こうぞ)という植物から手作業でつくっている手すき和紙ですが、他にも機械で製造していたり、別の材料などを混合して作っている和紙もあります。

なので、一概で違いを見分ける方法というのは難しいと思います。

その中でもわかりやすいのはまずちぎってみることです。

和紙は基本的に植物の木皮の繊維のみで作られているため、とても繊維が長いです。

洋紙の場合は、パルプなどを粉砕して接着剤で固めてシート状にしたものが大半なので、繊維がとても短くすぐに破けます。

あと洗濯してみるのもわかりやすいですね。

レシートを洋服のポッケに入れっぱなしで洗濯機に入れてしまった経験がある方はすぐにお分かりだと思います。

 

~参加者からの質問:海外で和紙を作ることは可能ですか?~

 上記にも明記しましたが、和紙にも種類があるのでここでは古くから伝わる手すき和紙を作れるかどうかでお答えします。

地域によっては可能ですが、大半は難しいと思います。

なぜなら水が違います。

日本は軟水なので薄くなめらかな和紙を作ることができます。

アメリカ、ヨーロッパ、中東系は硬水のため、和紙作りに大事なトロロアオイのネリ(粘り成分)が効きません。

当方も昨年海外で和紙作り実演やワークショップをする際は、軟水の水を購入して混合して開催しました。

また、原料を何を使うのかにもよりけりです。

基本的に楮(こうぞ)などの和紙原料は全世界に原生してるわけではないので、植物が変われば製造方法も変わります。

中国から紙作りが始まり、日本へは薄い和紙を作る技術が向上し、ヨーロッパ系には厚みのある紙作りが伝播しました。

よって、どんな紙を作るかで答えも変わります。

 

~参加者からの質問:和紙で絵本は作れますか?またコピー用紙はありますか?~

国産原料で作った手すき和紙で作るならば高額な値段になります(;^_^A

また、基本的に和紙は印刷には適しません。

繊維の問題です。

和紙は毛ば立ちやすいので、印刷機のローラーに繊維が絡まり止まってしまうリスクが高いです。

また、紙糞(しふん)といって繊維のカスが表面に残ってしまうので印刷しても白点のように剥げてしまいます。

ただし、原料は問わず機械で漉いた和紙で印刷している工場があります。

当方でもそこで和紙千代紙を製造したことがあります。

そこならば印刷できるので、絵本を作ることは可能です。

また、同様に家庭用プリンターに適したインクジェットやレーザー用和紙も他社からいくつか販売しています。

コピー用紙までは安価ではありませんが、普通にプリントすることは可能です。

 

~質問4:これが和紙で作られていたら手に取るかもと思うものは何ですか?~

そろそろ時間が迫ってきたので、もっとも重要な質問をさせていただきました。

特に最近和紙に触れたことがないと答えた方に聞いてみたかったのです。

今回は、触れたことがある方も含めて答えていただきました。

名刺、財布、パスケース、かばん、上着、家具、食器などなどでした。

中には「食べられるものがあったらいいな」と回答されている方もいらっしゃいました。

皆さんが答えられたもののほとんどが和紙でも作られて販売しています。

当方でもパスケース、かばん、名刺も作っていますし、座布団も作っています。

shop.thewashi.tokyo

サンプルでは、酒器、ソファー用の和紙も作りましたし、他社では洋服を和紙で作っていますし、もともと日本では「紙布(しふ)」や「紙衣(かみこ)」と言って和紙で作られた着物などがたくさんあります。

食べられるものといえば、当方では「食す和紙プロジェクト」も行っています。

今は、コロナ過でできていませんが「食す和紙ワークショップ」も開催しています。

 

~最後に

時間ギリギリまでお話させていただきましたが、まだまだ伝えきれていないこともたくさんありました。

最後に和紙に関する言葉があるのでいくつかご紹介してイベントは閉幕となりました。

私が一番に伝えたかったのは、購入者側も気にして情報をキャッチする力をつけてほしいということでした。

当方だけでなく他の和紙屋さんもあらゆる方法でみなさんに情報を提供しています。

当方は、このWEBサイトだけでなく、SNSもほぼ毎日更新していますし、実店舗も運営しています。

そこには和紙や水引に関する情報や商品をお伝えしています。

当初「和紙の活用方法を教えてほしい」という質問に答えてほしいといわれたのですが、違和感を感じていました。

たくさん発信しているのにも関わらずその質問で何を求めているのかが分からなかったからです。

なので、あえてこちらから質問4を提示させていただきました。

結果は、存在している商品ばかりでした。

だからこそ受け身だけでなく関心をもって収集していただけるようにと切に願います。

需要と供給がバランスよくなければ、和紙だけでなく伝統工芸は廃れていく一方です。

これをきっかけに興味をもって行動していただけることを願うばかりです。

当方もどんどん情報を発信して受け取っていただけるように精進します。

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最後までお話を聞いていただき、本当にありがとうございました。



   

#papermaking #Washi #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional

 

 

 

野菜入り手漉き和紙ラインナップ~その1~

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

最近、テーマとなっている野菜入り和紙作り。

廃棄寸前の野菜を新たに和紙にして役目をはたしてもらおうと思い、

実験を繰り返しながら作っています。

いままでいくつかチャレンジしてきました。

ここで今までどんな野菜やフルーツを試したかをまとめたいと思います。

ポストカードや薄い和紙も販売しているので、ご興味あるかたは是非ショッピングサイトをご覧ください。


 

~野菜入り和紙ラインナップ~ 

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去年の7月から定期的にチャレンジしてきました。

きっかけは、新型コロナウィルスでした。

売れ行き商品ががらりと変わってしまったり、飲食店などの自粛休業などで野菜の廃棄量が増加したというニュースを目にしてから試作し始めました。

よって、使用している野菜はすべて見切り品の廃棄寸前の野菜です。

これはまずルールとなりました。

 

~アスパラガス~

和紙にするにはまず繊維が強いものから始めることにしました。

その中で選んだのがアスパラガスでした。

廃棄寸前のものは水分がなくなってちょうど良い具合に繊維だけが残っているので和紙には合っていると思った次第です。

アスパラガス入りの和紙作りはこちらをご覧ください。


www.youtube.com

最初はどれくらい煮ればよいか、どうやって処理をすればよいのか全く見当がつかなかったので、見よう見まねで試してみました。

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しっかり黄緑色のアスパラ繊維が残って無地和紙の中に混ざってくれました。

約半年経過しましたが、変色もなくそのままで残っています。

反省点としてはちょっと煮すぎと繊維を短く切った方が良かったです。

これも残り1枚だけとなり、ショップ内だけの販売となっています。

 

~キャベツ~

続いてキャベツにチャレンジ。

アスパラガスと同じくらい煮たら、繊維が粉々になってしまいました。

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キャベツの原形は全く残っていないので、言われないと分からないかも。

しかし、文章やイラストを描くには目立たなくてよいかもしれません。

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反省点は、もっと色が濃いキャベツの葉っぱを使用するのと煮る時間を考える必要がありました。

こちらはネットでも販売しております。

shop.thewashi.tokyo

ごぼう

繊維が強い野菜といえば、ごぼうを思い出しチャレンジしました。

f:id:tokyowashi:20210406163507p:plain

やはり長時間煮ても繊維がきちんと残っていました。

これを叩いて繊維を細かくして和紙を漉(す)いていきました。

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一番、ごぼうっぽい雰囲気が残る和紙になりました。

偶然ごぼうのスタンプがあったので捺印してみました。

この素朴感がいいですね。

こちらも残り少ないですが、販売しております。

shop.thewashi.tokyo 

~すだち~

野菜だけでなく、フルーツ入りの和紙にもチャレンジしてみました。

最初はすだちでした。

繊維ではなく、皮に注目してさわやかな和紙を作りたかったのですが、1回目は見事に失敗…。

2回目も失敗し、3回目でようやく希望の和紙を作ることができました。


リベンジ!すだち入り和紙作りに再挑戦!

柑橘類なので、どうしても香りがする和紙を作りたかったのです。

完成して2か月くらい経ちますが、まだほのかに香っています。

是非、リラックスしてみませんか。

shop.thewashi.tokyo

~青菜(ターサイ)~

香りの次は色にテーマをもっていきました。

そこで色が濃い青菜でチャレンジしました。


実験!綺麗な野菜色の和紙を作ろう!

予想以上に緑色が残って1回目に漉いたものはあっという間に売り切れてしまいました。

2回目に漉いたものは少し緑色がうすいですが、それでも淡い緑色が残った和紙になりました。

shop.thewashi.tokyo

なぜかお茶の香りがする和紙にもなりました。

   

~茄子~

色の濃い野菜シリーズは続きます。

次は茄子の皮でチャレンジです。


www.youtube.com

濃い紫を期待したのですが、全く色が出ませんでした。

しかし、皮の繊維が強く、違う意味で味わい深い和紙が完成しました。

shop.thewashi.tokyo 

~ぶどう~

色について、草木染の方法を参考にして作ることにしました。

そこで、ぶどうの皮は染色しやすいといくつかの資料に明記されていたので、さっそくチャレンジ。


www.youtube.com

布と和紙では勝手がちがうので、自分なりの考察も入れながら作ってみたら、染色した和紙が完成しました。

shop.thewashi.tokyo

 

~最後に

今後も色にこだわってチャレンジしたいと思っています。

また、フルーツ系は香りも長い時間ほんのりする和紙を作れるようになりたいと思っています。

手にした人が香りや色合いで心がほっこりして書くだけでなくコレクションしたくなるような和紙を目指していきます。

葉書だけでなく、何か作品作りをされたい方向けにA5サイズの薄い和紙もそろえています。

f:id:tokyowashi:20210406170429p:plain

薄いので、包んだりちぎって絵を作るのも素敵ですね。

現在、ショップでの販売のみとなっているので徐々にネットショップにもあげていく予定です。

使い方などの紹介も今後していきたいと思っています。

まだまだチャレンジは続きます。

今後も温かみのある自然な色合いの和紙を作っていく予定です。 



   

#papermaking #Washi #Vegetables #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional

 

 

 

作家さんやアーティストさんが東京和紙を使って作品作りしています。

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

最近、作家さんやアーティストの皆さんが東京和紙を使って作品作りをされる方が少しずつ増えてきました。

お問い合わせも定期的にきております。

他にはない魅力を感じていただけて大変うれしいです。

どんな風に作品にされているかをご紹介したいと思います。  


 

紙切り芸人~

 以前にご紹介した紙切り芸人さんがうちの和紙を使って高座に出演されています。

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詳細はこちら

www.tokyowashi.com

 普通の和紙と違って、本来白い和紙には入れない緑色のあま皮をミックスさせています。

また、切る際に和紙が立ち上がるように少し厚めに漉(す)いています。

なかなかコロナ過で足を運べないかもしれませんが、ぜひご覧頂きたいです。


www.youtube.com

 

~切り絵~

 RIEKOさんという切り絵アーティストさんがうちの和紙を使って作品を作られました。

f:id:tokyowashi:20210402170947p:plain

今回は、背景の和紙として東京和紙を使って頂きました。

見事な作品です。

一瞬描いた絵や版画だと思ったのですが、黒い部分が切り絵になっています。

作品の中の方は、茶人の北見宗幸さんだそうです。

Instaglamに作品とお写真が一緒に投稿されているのですが、そっくりでした。

東京和紙は化学漂白を一切しておりませんので、楮(こうぞ)本来の白さになります。

この和紙は、チリ入り(あま皮や鬼皮が少量含まれていること)和紙となっているので、さらにオフホワイトですが、それがまた茶人の人柄をやわらかい印象にさせていると思います。

今後は、ぜひ色付きの東京和紙で作品作りをしていただけると嬉しいです。

RIEKOさんの詳細はこちら

moga-mogador.com

Instaglam

https://www.instagram.com/mogasupa/?hl=ja
 

~コラージュ・カリグラフィー~

 書道アーティストの粋雪さんの作品です。

当ワークショップにご参加頂きご自分で作った和紙を使って作品を仕上げられました。

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なんと、手帳にくっついていてそのままが作品となっているそうです。

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右側の作品にもご自分で作られた和紙をちぎって貼り合わせて仕上げられたそうです。

渋谷のお店に飾られているそうです。

テーマをうかがったところ、(以下転送)

「テーマは、『夢』、『ぬくもりのある時間』です。

新しい文化やカルチャーが生まれる場所である渋谷という場所に置く作品。多様化となり、変わりゆく時代の中でも、変わらずにあってほしいものがあるという私の願いも込めて表現しました。

私の中では具体的な景色がありますが、見てる人に想像してもらいたいと、あえて抽象的に仕上げています。」

ではなぜ東京和紙を使おうと思ったかということろは、

「栽培から人の手を使ってできたものを使い、人の手のぬくもりもここに残せていたらいいなと思ったからです。」
嬉しいお言葉です。
きちんと東京和紙の活動に賛同いただいて作品作りにメッセージを込めていただけたこと大変感謝しております。
ワークショップの模様はこちら
  

~ディスプレイ~

 和紙だけではなく水引もアートに使用されています。

しかも日本だけでなく、海外からオファーを頂き納品させていただきました。

NYの施工会社から問い合わせ頂き水引の梅結びを注文頂きました。

木箱にオーナメントとして使用したいということでした。

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ネイティブな英語メールと日々格闘しながらなんとか先方の希望通りのものを納品できてうれしかったです。

展示されているところを見たいのですね…。

 

~ほかにも~

 他にも問い合わせなどで、折り紙、書道、ペーパークイニング、表装などをされている方々からも頂いております。

変わったところでは、以前ソファーを作りたいからサンプルを作ってほしいという家具屋さんからもお問い合わせ頂きました。

 昨年あたりから完成した商品ではなく、和紙や水引本来の注文や問い合わせが増えてきています。

当方としてはどちらも充実させてあらゆる用途でも対応できる東京和紙を提供していきたいと思います。

ご興味ある方は、ぜひお問い合わせかご来店いただくことを心よりお待ちしております。
   

#papermaking #Washi #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional #Japanesepaper #Art

 

 

 

久しぶりに東京和紙がテレビ出演しましたが…。

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

先日、久しぶりにテレビの撮影オファーがきました。

今回はちょっと変わった形での出演となりました。

 残念ながら私の顔も東京和紙の名前もクレジットされません。

宣伝という意味では効果は見込めませんが、縁を感じネタの一つになるだろうと思って

引き受けました。

どんな風な撮影だったか、またどんなオファーだったかをご紹介します。


 

~オファーは突然に~

 

3月の上旬の午後にある電話が入ってきました。

相手はTBSテレビでした。

今月末に放送予定される特番のクイズ問題として和紙を漉いているところを撮影したいということでした。

どうやら東京和紙の動画をご覧になって連絡してきたようです。

おそらく見られたのはこの動画


和紙ラボTOKYOの手すき和紙製造過程

本番まで2週間ない状態での電話でした。

前回テレビ出演させていただいたときもそうですが、いつも直前になっての問い合わせやオファーなんですよね…。

しかも、クイズのはずれの映像というのもずっこけて笑ってしまいました。

宣伝効果はまるでありませんし、和紙を知ってもらうというのも違う感じになりそうだなと思ったのですが、全国ネットは初めてだしネタの一つになりそうだと思って引き受けました。

ただ、まだ正式な決定ではないそうで、期待せずに連絡を待つことにしました。

それから約一週間なんの連絡も来なかったので、企画から外れたのかなと思っていた矢先にまた連絡がきて正式に撮影することが決まったそうです。

漉いているところのみでOKということだったので、そんなに準備もないので短時間で終わるだろうと思って先方の希望の日程で引き受けました。

 実際は全く違いましたがね…。

   

~いよいよ撮影~

 

放送予定の一週間前に撮影となりました。

和紙を漉くシーンでよいということだったので、いつものスタイルで準備しました。

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 ワークショップと同じ位置で同じ道具を用意しました。

カメラマンが来店して、段取りをうかがうとちょっと話が違っていました。

カメラマンのイメージとしては、漉いた後の風景も撮りたかったようで、圧搾と板干しの部分の準備が必要になりました。

最近、野菜入り和紙をずっと漉いていたので道具を出していたので、慌てずに用意できたのは今にしてみるとよかったです。
 

~正解は豆腐~

 

 クイズ問題は、「どちらが豆腐を作っているでしょうか」というものだったので、

和紙を豆腐っぽく見せなければならないということが判明。

最初は、薄い和紙を漉(す)く予定で考えていましたが、厚く漉くやり方に急遽変更。

ちょっと焦って原料とネリであるトロロアオイの配合を間違ってしまいました…。

本来はすぐに水が切れるのが正解なのですが、とろみがついた状態でなかなか水が切れず沈黙時間が長かった…。(;^_^A

漉(す)いた所を撮影したら、今度は道具から和紙(湿った状態だと湿紙(しとがみ)といいます)剥がす所、そして圧搾まで撮影しました。

そしたら、別の場所でも撮影したいという希望で、道具を移動して再度同じ工程をまた撮影となりました。

ここまで約1時間は経過していて、船の中はちょうど良い状態だったのでかなり厚みのある和紙を漉(す)くことができました。

そして、次の難題が出てきました。

漉いた和紙をどんどん重ねていくのですが、ここを豆腐のように見せたいということでした。

当方では、治具がないので、一枚一枚不織布を敷いて重ねています。

すぐに板干しできるようにするためです。

その不織布をなくした状態で重ねていくのが困難でした…。

目安となる位置がないので、もう勘で置いていくしかありません。

結果は……、そりゃずれましたよ (´;ω;`)ウゥゥ

それでもなんとか角度でごまかして撮影していただきました。

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許可をいただいて撮影させていただきました。

見事にずれていますね…。

光をあてたりしてアップで撮影していただきました。

そして、板干しの部分と完成した和紙も撮りたいということなので、同じサイズの和紙を用意しました。

トータルで2時間半かかり、無事に撮影は終了しました。

たった数秒しか映らないのに、労力はその何倍もかかりました。

しかも特番が生放送ということと、クイズ問題ということもあるので、大々的な宣伝もできないのが痛かったです。

そして、全カットになる可能性もあるということで、ひたすら放送されることを祈るしかありませんでした。
 

~いよいよ放送スタート~

 

いよいよ放送がスタートしました。

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番組は、「オールスター感謝祭'21春」でした。

うちにはレコーダーはありません。

しかも5時間半の長丁場なので、iPhone片手に待機していました。

 いつ出題されるかわからないので、最初からチェックしなければなりません。

途中のミニコーナー部分で夕ご飯や掃除を済ませ、すぐにスマホで撮影できるように何度も途中ピントを合わせスタンバイしながら見ていました。

が、待てど暮らせど出題されず…。

結局、最後のブロック問題まで来てしまいました。

ここでは、歌詞からの問題だったのでこれも外れたな…っと思った瞬間でした。

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 歌詞の「もういっちょ」からの出題でした。

事前には「豆腐はどちらが作っているでしょうか」というクイズ問題と聞いていたので、慌てました。

 音楽部分は撮れませんでしたが、クイズ問題は無事に観ることができました。

そして、4名の芸能人の皆様、間違えてくださりありがとうございました(;^_^A

「あっ間違えた」という言葉でちょっと救われた気分になりました。

結局使われたのは、最初に撮った方でした。

和紙を道具から剥がすところ、圧搾するところ、豆腐のように苦労して重ねたところ、板干ししたところは全カットでした…。

 

~最後に~

 

たった10秒しか映らないので仕方ありませんが、撮影や編集する方々は相当大変だなと改めて実感しました。

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 実は、この番組には縁があって20云年前にADをやる予定だったのです。

ちょうど映像会社に転職したばかりで出向という形で関わる話が出て、履歴書も渡されていたのです。

まだ特番ではなくレギュラー番組だった時代なので、だいぶ昔の話です。

結局は出向の話もなくなり、転職した会社も10日ばかりで辞めてしまったので今となっては思い出の一つでした。

まさか、形が違えど関わることが数十年後にめぐってくるとは夢にも思いませんでした。

今度は、きちんと紹介してくれる番組に呼ばれたいですね。

それまではコツコツ宣伝していかなければ…です。 



   

#papermaking #Washi #TV #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional #Japanesepaper

 

 

 

またまた鮮やかな野菜入り手漉き和紙を作ることにチャレンジ!

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

最近、テーマとなっている野菜入り和紙作り。

廃棄寸前の野菜を新たに和紙にして役目をはたしてもらおうと思い、

実験を繰り返しながら作っています。

今回は、茄子にチャレンジ。

皮のあの紫色が活かせた和紙を作りたいと思ったのですが…。

どんな風に作ったかをご紹介します。


 

~いままでの野菜入り和紙~

 

まずは、香りを残したすだち入り和紙の動画を紹介します。


リベンジ!すだち入り和紙作りに再挑戦!

次は、青菜(ターサイ)入りにチャレンジしました。


実験!綺麗な野菜色の和紙を作ろう!

こちらの和紙はとても好評だったので、今回も張り切ってチャレンジしたいと思います。

   

茄子にチャレンジ

 

今回の野菜は茄子を使います。

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今回も廃棄寸前の見切り品を使用します。

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皮の部分のみを使用するので、千切りにしてます。

茄子は、草木染でも使用されているようなのでどんな色になるかが楽しみです。
 

~茄子を煮て媒染してみたが…~

 

 他の野菜と同じに、アルカリ性の水で短時間煮てそのあと媒染してみたのですが…。

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 ほとんど色は出ませんでした…。

これは次回に向けて課題となりました。

皮はかなりへなへなになっているので、手でつぶして和紙原料にミックスしていきます。
 

いよいよ和紙漉(す)き

 

いよいよ茄子入り和紙を漉いていきます。

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今回、ベースとなる無地の和紙原料は再生紙を使用することにしました。
ディスプレイ用のピンク色の和紙と合わせて余った無地和紙も再生させていました。

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一度和紙に乾燥させたものは水に漬けただけでは繊維が絡まっていて玉状態なので、かなり攪拌して綿毛のような繊維にしています。

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茄子皮をインして、ネリを投入。

今回は、茄子同様に見切り品だったオクラの粘り液もミックスしました。

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 漉(す)いている最中は、茄子の漬物をミックスしているように見えてしましました。

山形県?で有名な「だし」を入れているように見えて仕方ありませんでした…)

残念ながら皮の紫色はグレーがかった緑色に変色してしまいました。

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 水を圧搾して板に干したら、今度はわかめに見えてしまいました…。

勢いあまって茄子皮の量が多かったようです。

少量にして様子を見ればよかったです。

 

~最後に

 

今の段階ではまだ和紙が乾いていないので仕上がりはまだわかりません。

今回はちょっとずつ失敗を繰り返してしまったようです。

香りはもともとなくて色も抽出できなかったので、残念ながらイメージしていた和紙と違ってしまいました。

まだまだ実験は続きます…。

 

次回は、フルーツにチャレンジします。

今度は成功しますように!

 

   

#papermaking #Washi #Vegetables #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional