こんにちは。
東京和紙の篠田です。
和紙ラボTOKYOにて商品販売だけでなく、ワークショップも開催しております。
ただ、新型コロナウィルス感染拡大や地方にいらっしゃるなどの理由で実際にいらして参加することが厳しい方もいらっしゃいます。
東京和紙の活動や手すき和紙の魅力や水引の色鮮やかさなどをいろんな人に伝えたいと思い、オンラインワークショップやキットの販売にも力を入れています。
今回は、お正月も近いのでおうちで本格的な手すき和紙が作れるように企画しました。
年賀状や書初めなどで楽しんで頂けると嬉しいです。
ショップでのワークショップでは、東京産の原料(楮こうぞ)やトロロアオイを中心に専用の道具をつかって昔から伝わる伝統的な作り方で手すき和紙が作れます。
詳細はこちらをご覧ください。
これをこのままおうちで再現するにはいろんな問題がでてきます。
専用の道具を使うこともできないですし、和紙を漉(す)くには近くでレクチャーもお見せしないとなかなか細かい部分はキットや画面越しでは伝わりにくいです。
どうやったら本格的な手すき和紙が作れるか実験をしながらチャレンジしてみました。
1、原料の問題
東京和紙では、楮(こうぞ)という木の皮を使って一から手作業で準備をしていきます。
化学薬品も化学漂白も一切使用せずに植物本来の白さを皆さんに楽しんで頂いています。
ここはどうしても譲れません。
ヒントは、海外で行う和紙作りワークショップでした。
海外でも日本同様の原料を使用したかったので、下準備したものを真空パックにして現地に入っていました。
これを今回も応用することにしました。
そして、和紙を漉(す)くには、トロロアオイの粘り気が必要です。
これはどれくらいの粘り気を出せばよいかなど職人でないとなかなか見極めができません。
また、保存方法にも注意が必要になるので、代用となるものを考えなければなりません。
そこで思いついたのが、オクラでした。
トロロアオイの別名は、「花オクラ」と言います。
オクラの親戚でもあるんですね。(実はとても似ています)
粘り気は弱いのですが、使わない手はないし身近に手に入りやすいので採用しました。
2、道具
おそらく何回も和紙を作る人は多くないと考えました。
そこで、身近にあるもので出来ないだろうかを色々試してみてざるとネットを代用することにしました。
(これは良いサイズを見つけたのでキットの中に入れました)
3、漉(す)き方
ショップで開催しているワークショップでやる方法は難しいので、別の漉(す)き方にして、本格的な手すき和紙が作れる様にしました。
(流し込み漉きというやり方です)
他にも干し方なども手軽にできる方法に変えて、より親近感を感じられる作り方を構築しました。
身近な道具といってもある程度一式揃えておいたほうが作業しやすいと考えて、和紙作りに必要なものを揃えてあります。
作り方の資料だけでなく、前準備や保存方法なども説明しておりますのでまた和紙作りしたい方がすぐにできるようになっています。
キット販売はこちらから購入できます。
是非、学校やお仕事がお休みの間に作ってみて頂けると嬉しいです。
やっぱりやり方を教えて頂きながら作りたい方にはオンラインワークショップも開催しています。
お互いの手元を見せながら説明をしていきますので、その点はリアルなワークショップと同じと考えています。
是非、親子で一緒に手すき和紙をおうちで作ってみませんか。
ご希望の方はこちらからどうぞ
また、短い動画ですがどうやって手すき和紙を作るかまとめました。
キットもワークショップも単純に和紙を漉(す)くだけで完結するものではありません。
下準備も併せて体験できるようなプログラムにして本格的な作業工程をほんの少しかもしれませんが、体験頂くことを大事にしました。
おうちで作ってみて、もっと興味を持って頂いてショップでの和紙作り体験にもご参加頂けると嬉しいです。
道具が変われば、形が違う和紙も作れますよ。
あなただけのオリジナルの手すき和紙を一緒に作りませんか。
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