こんにちは。
ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。
今回は、家族で和紙作りワークショップにご参加頂きました。
実際に体験するのは姉妹二人でお父さんお母さんはカメラマンでした。
お姉さんの学校で紙についての課題が出たそうで、それならば本格的な和紙作りを
してみたいということで参加頂きました。
何から何まで新鮮だったご様子で、目をまん丸にして体験頂きました。
小人数開催でショップに入る際には手指消毒、検温をさせて頂き、換気しながら始めていきます。
道具類もなるべく共有せずにそれぞれに用意し消毒したものを用意しております。
手指消毒は、ご来店頂いたお客様にもお願いしております。
中学生のお姉さんと小学生の妹さんが実際に体験頂きました。
学校の課題で紙についてとはまさにSDGsですね。
当方は、もともと伝統的な製法で手すき和紙を作っているので、いまさら横文字が出てきても少々小恥ずかしい気持ちもありますが…。
そもそも和紙は何から作られているかを尋ねてみると、二人とも「……」といった感じでした。
楮(こうぞ)といってもどういうものかがピンと来ていない様子だったので、ショップ前で育てている実際の木を見て頂くことにしました。
かぎがある葉っぱの形が特徴的です。
そして、和紙作りにはもう一つ大事な植物があって、それはトロロアオイです。
ちょうど11月は収穫時期だったので、せっかくのチャンスなので、実際に収穫していただきました。
あらかじめ土をほぐして小さめのものを掘って頂きましたが、実際はどうやって成長しているかを見て頂けたと思います。
なにより、今の時期のみの貴重な体験となったと思います。
収穫の後は、通常と同様に表皮取り、ちりとり、打解(だかい)作業を体験頂きました。
なかなかヘラの使い方に慣れていなくてうまく皮がむけにくかったようですが、集中して作業していただきました。
(ちょっと節や傷もあって手こずってしまいましたね)
次は、傷やカスを取り除くちりとり作業。
お姉ちゃんのはわりとキレイな状態だったのですが、妹ちゃんの方は傷だらけだったので、最後は共同で作業されていましたよ。
そして木槌を使って叩く打解(だかい)作業です。
リズミカルに叩いてほぐして頂きました。
水や力加減が定まらないとあちこち飛んでしまっていました。
そして、いよいよ漉(す)きの作業に入ります。
最初は妹さんからです。
コロナ過の現在は、密になるのを極力避けております。
従来は、サポートして一緒に漉きますが、最初だけ動きを確認頂いた後はおひとりで漉いて頂きます。
こちらの方がより和紙を作っている感覚が楽しめるのではないかと思っています。
どうしても両手を平行に保つのは難しく、手前が少し厚くなってしまいました。
次はお姉ちゃんの番です。
最初は戸惑って途中逆方向からすくってしまった部分もありましたが、おひとりで漉くことができました。
和紙作りで一番楽しい飾り付けです。
来月はクリスマスやお正月もあるので、イベントに特化した飾りが二人とも選んでいました。
二回目は、葉書サイズではなくA5サイズの少し大きめの和紙を漉いて頂きました。
上段が妹ちゃんで、下段がお姉ちゃんの和紙です。
性格が和紙にも表れているように思えます。
希望される方にはもう一度葉書サイズを漉いていただくことも可能です。
最後は、野菜入り和紙を漉いて頂きました。
今回は、梅入りです。
ほのかな甘酸っぱい香りが香ってきました。
ほんのり和紙も黄色くそまっているので、また趣がちがう和紙を作ることが出来ました。
乾燥している間は和紙茶でブレイクしていただき、ワークショップは終了となります。
姉妹二人のアンケートはこちら
お姉ちゃんのAYAKAさんです。
彼女の学校に提出するレポートが楽しみですね。
妹さんのYUIさんです。
付き添いで参加されてましたが、静かに作業に夢中になっていたように感じました。
今回は特別な体験や変わったお土産(トロロアオイの実)もプレゼントさせて頂いたので、貴重な回となったと思います。
一回きりではなく、いろんなワークショップにご参加頂き和紙について興味を持って頂けると嬉しいですね。
今後は、お父さんもお母さんも参加していただけたらまた盛り上がるのではないかと思います。
これからの季節に向けて、クリスマスやお正月用にぜひ和紙作りや和紙雑貨、水引などにご参加いただけましたら幸いです。
他のワークショップも開催しておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
また、何か実験をしてみたいと思っていらっしゃる方もぜひメッセージください。
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