実家の梅を入れてスイーツのような新作和紙を作ってみました。

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

6月5日放送された日テレ「ぶらり途中下車の旅」に出演させていただきました!

見逃してしまった方もhuruなどで視聴することができるのでぜひご覧くださいませ。

放送内では、廃棄寸前の野菜入り和紙を紹介させていただきました。 

放送終了後、真っ先に連絡がきたのは家族でした。

第一声が、「よそんちの野菜を何とかする前にうち(実家)の梅をなんとかしろ」

ということでどんっと梅の実が送られてきました。

どうやって和紙にするかの工程をご紹介します。 


 

~実家の梅~

ぶらり途中下車の旅」の撮影エピソードの紹介はこちらをご覧ください。

www.tokyowashi.com廃棄する野菜や果物をつかって新たな和紙を作っています。

そこで、実家から梅の実が送られてきました。

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 実家の梅の木は約60年以上も経つ老木です。

それでも毎年たわわに大きな梅の実がなります。

そして、収穫する前に落ちてしまう梅の実もたくさんあって家族も毎年困っていたそうです。

そこでテレビをみてこれだとおもって連絡してきたそうです。(;^_^A

とはいうものの、私自身もどうすればよいか途方に暮れてしばらく放置してしまいました。

いままで作っていた野菜入り和紙の製法とは少々変える必要があります。

色はなかなか染まりにくいですが、香りは残したいと思い種以外はすべて和紙に使用することにしました。

~まずは梅の処理~  

梅の実の皮は固いので、果肉と皮にまず分けて先に種がついた状態で煮ることにしました。

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こうやってみるとまるでコンポートでも作っているように見えますが、れっきとした和紙作りの一環です。

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皮は固く、包丁だけでは細かくできなかったのでミキサーを使って細かくしました。

こちらは後から煮ていきます。

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約20分位煮ると果肉がやわらかくなるので種をとって軽くつぶします。

だいぶ甘い香りが充満していますよ。

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写真を見るとまるでカレーを作っているように見えますが、和紙作りをしています。

果肉と皮を入れて再度煮ていきます。

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和紙の原料でもある楮(こうぞ)の白い繊維を入れて色や香りなどをなじませていきます。

この後、冷やしながら染み込ませていきます。

この状態ではかなり色が染まっているように見えますが、実際に漉くと変わるので加減がいつも判断が困ります…。 

~いよいよ漉(す)き作業~ 

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舟に大量の水を入れると色はかなり白くなりますね。

ただし、かなり果肉は目立っています。

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実際に漉いてみると、果肉の塊が目立ちます。

もう少しつぶす必要がありました。

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こうやってみるとよくわかります。
水を入れる前にもう少しつぶしておく必要がありました…。

かなりアピールが強いですね。

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板に干してみるとかなりボコボコしているのが分かります…。

和紙原料と果肉の配分もちょっと間違えてしまった気が…。

次回制作するときはもうすこし加減することとします。

香りはずっと残っていましたので、乾燥しても残ることを願います。 

~完成~

乾燥してみるとよい感じに作れたようにも思えるのは私だけでしょうか…。

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でもやっぱりもう少し果肉は細かくする必要がありますね。

ほんのり甘酸っぱい香りは残っているので、どこまで残るかが気になります。

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ちょうど、A4サイズでの野菜入り和紙の制作依頼があったので、そこに間に合わせることができました。

(ちなみに左から梅、ほうれん草、ぶどう、赤ピーマンの4種あります)

ポストカードはネットショップでも販売中です。

shop.thewashi.tokyo

是非、お便りや小さくカットしてギフトカードなどに使っていただけると嬉しいです。

他にもこんな野菜で和紙を作ってほしいなどリクエストありましたら是非お問い合わせください。

(現在、ねぎ入り和紙を制作中)

また、ショップではA4、A5サイズの梅入り和紙も販売していますので、ぜひお立ち寄りいただけましたらうれしいです。

野菜入り和紙で作った小物も今後も増やしていく予定です。

バリエーション豊富な和紙商品を取り揃えていきたいと考えていますので、ぜひ今後もチェックいただけますと幸いです。

 

動画でも紹介しています。


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