こんにちは。
ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。
先日は、和紙作りのワークショップ(オンライン含む)を紹介しました。
今回は、和紙に描かれた文様についてのオンラインワークショップをご紹介します。
和紙ラボTOKYOでは、作るワークショップの他にいろんな和紙について話を聞くセミナー的なワークショップも開催しています。
今回は、リクエストを頂き神社に関する和紙に描かれた文様をご紹介しました。
ただ、話を聞くのではなくクイズ形式で進めていきます。
どんな風にワークショップが進んだかをご紹介します。
今回は、リピートさんです。
リピートといっても今までは作るワークショップでのご参加で、
和紙文様のワークショップは初参加です。
神社にとても興味があるとのことで、今回リクエストを頂きました。
日本の文様は神さまや仏教などと縁の深いものが沢山あります。
今回は、ほんの少しですがまとめてみました。
初参加の方は、まずどうやって文様が伝わってきたのか、
また、和紙にも文様が描かれるようになったかなどを最初にご紹介します。
資料を見ながら説明していき、( )の部分を参加者には考えて頂き答えて頂きます。
(資料の中身は、ネタバレしてしまうので消させて頂いています)
実は、文様の起源からも古い歴史があり神とのつながりも深いので、
とても正解率が高かったですよ。
途中で小道具を使いながらなぜ和紙に描かれていったかやどうして千代紙や友禅和紙と呼ばれるようになったかを伝えていきました。
これらは毎回ワークショップで使用します。(バリエーションの変化あり)
いよいよ、本題である神社に縁がある和紙文様をご紹介します。
さきほどから和紙文様と説明していますが、これは当方の造語です。
正確には、「和紙に描かれた文様」を略させて頂いています。
和紙にはたくさんの文様が描かれているのでいろんな種類の和紙を知って頂くのも隠れたテーマとなっています。
必ず神社などにある物が描かれた文様や、神文にもなっているものなどを紹介しました。
今回は、縁のある都内の神社も併せてご紹介しました。
資料を見せながら、サブカメラでは実際に描かれている和紙を拡大してどちらも見ながら進めていきます。
中には当方で作ったオリジナル和紙もご紹介しています。
ほんの一部ですが、一つの文様をご紹介します。
これは当方の手漉き和紙を染めて銀杏を描いたものです。
銀杏は、樹齢が長く大きな木になって神社などでは神木とされています。
なぜ、多く銀杏の木が植えられているかには深い意味があります。
それは、銀杏は「なかなか燃えない」木だからです。
神社内にはとても大切なご神体が眠っていらっしゃいます。
また、貴重な経典なども奉納されています。
基本的に、どれも木材や和紙なので火はとても危険です。
周りからのもらい火を受けないように銀杏の木を植えて神社を守っているそうです。
また、葉っぱは黄金色で扇型をしているので末広がりを意味して「商売繁盛」や「幸運の印」に良いと言われています。
この銀杏に縁のある神社は、台東区浅草橋にある「銀杏岡八幡神社」さまです。
名前にも神文にも「銀杏」が入っていますね。
呼び名は「いちょうはちまんさま」だそうです。
康平5年(1062年)に創祀されたそうです。
大きな銀杏がご神木として奉られていますよ。
時期がずれてしまったので、黄金色ではありませんがそれでもまだまだ銀杏の木の周りには黄色の絨毯になっていました。
浅草駅から徒歩3分圏内ですので、ベストシーズンには是非足をお運び頂きお参り頂ければと思います。
オンラインワークショップでは、約60分となっています。
それでもあっという間に時間が過ぎていきました。
参加者さまも
「とても楽しかった。他の和紙文様も知りたい」とおっしゃっていただけて嬉しい限りです。
和紙に描かれた文様は数百種類ございます。
とても一回では紹介しきれません。
基本的に、以下の分類で開催しています。
*道具編
*花編
*動物編1(陸上動物)
*動物編2(海上動物)
*動物編3(羽が生えた動物)
*植物編
*自然編
*歌舞伎文様編
*季節編(アレンジ)
以上がラインナップとなっていますが、今回のようにリクエストも大歓迎です。
知るだけでなく、日常の生活や街ブラなどにお役に立てればうれしいです。
例えば、何か贈り物をする場合のヒントだったり、神社などに御朱印帳を頂く何かのヒントだったりなどなど。
是非、お気軽にご参加頂けましたら幸いです。
新型コロナウィルスの状況にもよりますが、オンラインだけでなく対面式のワークショップも開催しています。
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