こんにちは。
ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。
かばんやアクセサリー以外の商品も新たに作ってみました。
前から問い合わせも入っていたので、小物商品も充実させたいと思い、
小銭入れにチャレンジしてみました。
試作からスタートして、販売まで至った経緯をご紹介したいと思います。
実は、がま口はパスケースですでに和紙で作っていました。(;^_^A
これは、ワークショップも開催しているので前々から注目いただけていました。
ただ、海外のお客様にはパスケースとしての用途があまりなく、カードケースとして販売しています。
当ショップのお客様は、海外のお客様がメインなので人気や注目のバロメーターはチェックしなければなりません。
昨年のドイツでの展示会でもハンドバッグだけでなく、眼鏡ケースなど小物類の問い合わせも頂いておりました。
そのあとにすぐにコロナ過になり、商品作りも国内を意識した商品に見直しをしなくてはならなくなり、考える余裕がなくなってしまいました。
ただ、どんな状況でも海外からのお客様からも問い合わせを頂き、国内からも小物類の問い合わせも出てきたことで今回制作に至りました。
まずは、作り方の構築や使い勝手もみようと思って試作作りをスタート。
和紙がま口と聞くと破けてしまうのではと心配される方もいらっしゃるので、雨などに濡れても問題ないように加工し、かつ和紙の風合いはなくならないようにパスケース以上に考えて作ってみました。
そして、2種類が完成し、さっそく使ってみることにしました。
結果、1か月使用しましたが、何も破けることなく水に濡れても問題ないことが分かりました。
これで本格的に商品作りを始めたいと思います。
とはいっても少数で販売し、反応を見ることにします。
デザインは、和紙に合う和モダンにして、海外の方も国内の方にも親しんでいただけるようにしました。
鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)は、平安時代に描かれたものと言われています。
人間のしぐさをする動物たちの滑稽さを表していることから漫画の原点とも言われているそうです。
展示会も多く開催されているので、興味のある方はチェックしてみてください。
こちらのコインケースは丸みを意識しました。
ラミネート加工などはしていないので、和紙のシャワシャワっとした風合いを生かしています。
内側は和モダン柄の布を選びました。
紺地にして色のコントラストをつけてみました。
小銭入れだけでなく、スマホなどの充電コードを収納するものにも使えますよ。
詳細はこちらをご覧ください。
こちらは、歌川国芳の 「其のまま地口猫飼好五十三疋(そのまま-ぢぐち・みやうかいこう-ごじうさんひき)」からいくつか抜粋してデザインしました。
背景には青海波の文様にして猫たちを浮きだたせてみました。
ちょっとにじんだ具合がより和紙っぽさの風合いを表現していると思います。
折れ目が入らないように和紙にしわをあえて入れています。(もみ紙とも言われています)
こちらは、内側にも和紙を使っています。
鎌倉彫を模倣した和紙で表面が光沢があるめずらしい和紙ですよ。
汚れもつきにくいと考えてこの和紙を選びました。
小銭入れだけでなく、Suicaなどの磁気カード入れにも使えますよ。
詳細はこちら
まだ販売をスタートしたばかりなので、反応が楽しみです。
他のデザインも考えて紹介していこうと考えています。
あと、眼鏡ケースやキーケースもより和紙小物類を充実していきたいと思います。
元となる和紙もデザインだけでなく素材も話題になるようにしたいと一つ実験を始めようとしています。
どんな商品ができるかを楽しみにしていただければ幸いです。
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