こんにちは。
ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。
当商品は国内よりも海外からのお問い合わせが多いです。
一昨年までは海外での展示会に出展して直接反応が分かりましたが、現時点ではそれは厳しいです。
昨年初めは各国のロックダウンなどでキャンセルもありましたが、
コロナ過であっても反応があるというのはとてもありがたいですね。
そしてどの国でもサンプルを希望するバイヤーが多いです。
これが困った問題です。
当商品は一から手作業で制作しているので、工賃が発生します。
そして、それを無料で返却なしでの提供にはすぐにはYesとは言えません。
ただ、肌触りなどは直接体感頂きたいし、当商品でもある座布団はクッション具合もなかなか画面や写真ごしで説明するのはとても難しいです。
日用品はとくに使用してみての反応をバイヤーさんも伝えることが必要と考えます。
そこで、座布団に関してはスモールサイズのサンプルを作ることにしました。
手間は多少かかりますが、短時間で妥協できる線引きを考えました。
どんな感じのサンプルか、また制作工程はどうなのかをご紹介します。
当商品の座布団サイズは、30×30(cm)が基本です。
そこで、1/4サイズの15×15cmにサンプルサイズはしました。
座るのはちょっと小さいですが、和紙の風合いは押した時の中身のクッションのへたり具合などは確認いただけると思います。
座布団のデザインは型染めをしています。
スモールサイズにした際に絵柄がはみ出てしまうので、同様なデザインをサンプルにはいれるようにしました。
梅文様ならば、同様な梅のデザインの型染めをしています。
手すき和紙に型染めしただけでは、商品としての耐久性は不十分です。
繊維のけば立ち防止や濡れても破損しないようにする加工が必要です。
それは、サンプルでも同様な工程で作っていきます。
サンプルではないのですが、今ピスタチオグリーンが話題の色として注目されているので、意識した色合いも染めています。
サンプルはもちろん、商品で使用している色で作っていきます。
商品では、3枚使用するところをサンプルでは1枚で済むので時間も材料も大幅にカットできます。
いくつか型染めしていく中で、商品のラインナップを2種類から4種類に増やすことにしました。
1、青海波文様(紺)
2,梅と雪輪文様(えんじ)
3,いろんな文様(5種類)(紫)
4,桜文様(オレンジ)
緑の松文様も検討中で、サンプルは作ろうと考えています。
座布団作りは久しぶりだったので、最初作り方を間違えてしまったので、何回かやり直ししました。(;^_^A
失敗なく、効率よく仕上げていくことが大事になるため、手に覚えさせる必要があります。
アクセサリー系は、ストラップなどに形を変えて提供を考えていて、
コインケースや巾着バッグも要望があれば小さなサイズで提供を考えています。
ただ、ハンドバッグや籠バッグに関しては小さくするのも難しいので、和紙だけをサンプルとして提供で進めようと考えています。
どちらにしても手間と材料がかかってくるため、手作業の場合のサンプルはまだまだ検討する必要があります。
また、返却がないというのもまだまだ痛い部分ではなるので、本当に当商品に興味を持って頂いている、または和紙などを扱っているバイヤーさんなど限定する必要のあるかもしれません。
海外だと国内にはない問題点もクリアする必要がありそうです。
商品サンプル以外にカタログも必要になります。
カタログといってもA4サイズ3~5枚程度の簡単なものでOKなのですが、サイズなどを記載した商品ラインナップと価格表が必要になります。
海外の展示会で配布した資料とデータが残っているため、これを活かして作成していこうと思っています。
いっぺんに準備するのはなかなた大変ですが、ちょっとずつコツコツ作業することが大事ですね。
オンラインショップを開設しているので、一般の方でも購入可能です。
海外の方もEtsyで購入可能です。
いろんな方に商品に触れていただけるように今後も力を注いでいきたいと思っています。
和紙座布団の制作工程はyoutubeにもアップしていますよ。
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