トロロアオイと花オクラの違いについて

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

季節が秋にだんだん変わってきて和紙の原料の収穫なども近づいてきております。

そこで、進捗情報と気になるご質問を頂いたのでそこを詳しくご紹介します。

トロロアオイと花オクラはいったい何なのかをお伝えします。

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2020年10月現在の状況

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ショップで育てている楮(こうぞ)がすくすくと成長しています。

入口を飛び越えてまるでアーチの状態で通る人たちが不思議そうに見ています。

楮(こうぞ)は、和紙の原料です。

正確に言うと楮の木の皮から和紙は作られています。

なので、栽培する際は皮にたくさん栄養が注ぐように育てていきます。

本来は、山の中などで栽培するのがよいのですが、都心ではなかなか厳しいのでプランターで栽培しておりますが、量は少なくても幹を太く育っています。

楮(こうぞ)は、冬に刈り取ります。

大体来年1月位をめどに刈り取ってすぐに蒸して皮と芯に分けます。

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こちらは、トロロアオイの実です。

正確には実から種に変化しようとしているところです。

本来、和紙作りに使用する際は、トロロアオイの根を使用します。

根から抽出する粘り液を水の中に入れて楮(こうぞ)の繊維が浮遊するために使用します。(他にも役目はありますが、接着剤ではありません)

強い粘り成分を作るには、根を太く育てなければなりません。

花や実をつけないようにして土からの栄養分を集中して根に注ぎます。

 

ショップでは、観賞用の意味を含めてあえて花や実を育てて種を作り出しています。

すっかり茶色に変化して枝なども枯れてきたら収穫となります。

トロロアオイと花オクラの違い

先日、こんなお問い合わせをいただきました。

「私は、花オクラを育てているものです。

先日、ニュースでトロロアオイ農家が一斉に辞めると聞き、何かお手伝いできるのではないかと近くの和紙メーカーに問い合わせてみました。

そしたら、「花オクラはトロロアオイと違って原生種ではないからNG」と言われてしまいました。

トロロアオイと花オクラは同じものと認識していたので、本当に違うのでしょうか?」

不安に思い当社のWEBサイトをご覧になって連絡がきました。

結論からいうと

トロロアオイと花オクラは同じもの」です。

花オクラはトロロアオイの別名です。

市販されている花オクラの種はトロロアオイの種でもあります。

では、なぜ別名がつけられるようになったか?

これは私個人の推察です。

上記でも述べたように、和紙で使用するのはトロロアオイの根です。

花や実をつけないように根を大事に育てていきます。

ただ、花や実は食すことができます。

いわばトロロアオイとは野菜でもあるのです。

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こちらは、トロロアオイの実です。

とてもオクラに似ていますね。

起毛が多いですが、若い状態であればオクラのように食すことができます。

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実よりも有名なのが花です。

黄色い花びらも食すことができます。

私は、よく手毬寿司にして食べています。

食感がシャキシャキして美味しいですよ。

花も実も根っこ同様に少量ですが粘り成分があります。

形も似ていることから「花オクラ」と名付けられたのではないかと思います。

私だけの言い分では信用できない方もいらっしゃると思い、

長年野菜の研究をされている藤目幸擴先生にも問い合わせさせて頂きました。

回答はこちら

トロロアオイアオイ科トロロアオイトロロアオイ種(シュ)に分類され、

学名は属名と種名を併記して、 Abelmoschus manihot Medik. と書きます。

Medik.は命名者で、中国原産の1年草です。

オクラとよく似た花を咲かせることから、花オクラという別名があります。

以上のことから同じということは和紙屋だけでなく野菜の面からも同じということが立証されました。

よって、「花オクラはトロロアオイと一緒」とはっきり言えます。

また、原生種と園芸種という違いはなにかですが、

本来の原生種というのそれぞれが分類・命名された元の植物グループを指し、

園芸種は、商業品種というもので、普通には原生種などは売らないそうです。

もしかしたら、和紙メーカーも産地特定のトロロアオイでないと使用できないという事をおっしゃりたかったのかもしれません。

(国指定などの和紙は産地を明確化しなければならない部分もあるので)

ちなみに、トロロアオイとオクラは違う種類です。

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上記の写真は、オクラの花と実です。

とても似ていますね。

オクラは、アオイ科トロロアオイ属オクラ種に分類され、学名はAbelmoschus esculentus (L.) Moench です。

(L.) Moench はL(リンネ)が分類したのち、

Moenchが後それを訂正しています。東北アフリカ原産の1年草です。

よってトロロアオイとは種が違います。

違いがよく分かるサイトがありますので、そちらをご覧ください。

wapichan.sakura.ne.jp

オクラは食す専門なので、粘り気が弱いので基本的に和紙作りには使用しません。

ただし、おうちなどで和紙を作る際には漉(す)き方も変わるのでオクラを代用することはできます。

当方でも和紙作りオンラインワークショップにはオクラを使用します。

詳細はこちら

tabica.jp

それぞれの専門といっても分からない点はたくさんあります。

その都度調べてみなさんの質問に答えられるように今後も探求していきたいと思います。

 

余談ですが、綿の花もとても似ていますよ。

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モノマチ12オンラインに初出展!

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

もう今年もあと3ヶ月となりました。

秋の一大イベントに向けて色々計画を立てています。

まずは、10月1日から開催される「モノマチ12オンライン」に初出展します。

出展名は、ショップ名と同じ「和紙ラボTOKYO」です。

さて、どんなことをやるのかをご紹介したいと思います。

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毎年、台東区御徒町、蔵前、浅草橋近辺で活動しているクリエイターさんや職人さんたちが一同に参加される「モノマチ」が開催されています。

詳細はこちら

いままでは、対面式のイベントでめったに入ることができない工房やワークショップに参加できるイベントで毎年盛況な賑わいがありました。

ただし、今年はコロナウィルス感染の影響もあり、イベントスタイルをオンラインで開催されることになりました。

monomachi.online

昨年10月にショップを新御徒町にオープンした当ショップも初出展することになりました!

「和紙ラボTOKYO」では、ワークショップ、セミナー、ショッピングで参加します。

オンラインワークショップ

*初めての人でも結べる「水引あわじ結び」ワークショップ*

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開催日:10/20(火)10:00~、10/24(土)10:00~(共に約60分) 

参加費:1,500円(キット、送料込)

申込頂いたら先にキットをお送りしてそのキットで開催当日オンラインでレクチャーを見たり聞いたりしながら作っていきます。

詳細と申込はこちら

tabica.jp

*本格的な和紙をおうちで作れるワークショップ*

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開催日:10/25(日)10:30~(約90分)
参加費:大人4,000円、中高生3,800円、小学生3,500円(キット、送料込み)

初の試み!身近なキッチン道具で本格的な和紙を作っちゃいます!

詳細と申込はこちら

tabica.jp

オンラインセミナー

*和紙職人が紹介する文様の魅力<秋編>*

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開催日:10/15(木)10:00~、10/18(日)10:00~(共に約60分)
参加費:800円(資料込)

好評だった夏編に続き、秋編も開催!

綺麗な和紙が勢ぞろいしますよ。

詳細と申込はこちら

tabica.jp

オンラインショッピング

*和紙お座布(青海波、丸輪に梅)*

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受注生産商品です。

高反発でしっかりお尻を守ってくれますよ。
サイズ:W32×H34×D3 (cm)  
重さ:344g
¥6,600-(消費税込)

詳細と購入先はこちら

(青海波)

(雪輪に梅)

minne.com

おみくじ吉和紙とモコモコ水引のKEY RING(青、オレンジ)*

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洋風なストラップで、男性でもお使い頂けます。
サイズ:W2.5×H8 (cm) 
重さ : 4.3g
¥2,750-(消費税込)

詳細と購入先はこちら

*ハロウィン和紙塗り絵カード*

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3タイプのデザインのカードが入っています。
サイズ:W10.5×16.5 (cm)
重さ:2.3g×3
¥660-(消費税込)

詳細と購入先はこちら

以上となります。

11月以降のワークショップの日程は追ってまたご連絡します。

クリエイター祭りにどうぞあなたもご参加くださいませ!

不明点あれば、問い合わせフォームからどうぞ!

 

追伸:10月3日のAM11時からライブコマースに出演します!(youtube)

上記の商品について私篠田が説明しますよ。

たどたどしいかもしれませんが、一生懸命ご説明させていただきます。

https://www.youtube.com/watch?v=wj9RSE_L1eg&fbclid=IwAR0s2OVd47Wdv-vfwGUz47QMHep-eghagWQVtKnxBq4X1HQUKQLZhxHJCZE

詳細はこちら

モノマチジューニならではの商品がズラリ!!さぁ、第一弾配信!【YOUTUBEライブ配信AM11:00から】 – モノマチジューニ オンライン

 

久しぶりに対面式のリアルワークショップを開催!<和紙文様歌舞伎編>

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

今回は、とても久しぶりに対面式のリアルワークショップを開催しました。

コロナウィルス感染防止をしたうえでのワークショップ。

狭いスペースの中でどんな風に開催したのかなどをご紹介したいと思います。

換気、消毒、飛沫などなどクリアしなければならない点を一つずつクリアして開催にいたりました。

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今回はリクエストも頂いたので、和紙に描かれた文様の歌舞伎編を紹介するワークショップでした。

内容は、和紙に描かれている歌舞伎文様についてクイズ形式で知識や情報を深めていくセミナースタイルのワークショップでした

当然、飛沫の問題がありますからマスクは必須です。

そして、メインに話す私はある程度距離をとって所々クリアファイルで口元を隠しながら説明を進めました。

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参加者の方にはL字に座って頂き、私は距離をとるため立って進行する形をとりました。

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換気は、ドアを両方開けてサーキュレーターを使って風を外へ流れるようにしました。

今日はちょうどよい気候だったので、開けていても問題なかったのが良かったです。

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いままでは私の方でサーブして和紙茶を提供していましたが、感染予防のためセルフで入れて頂く方法に変更しました。

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自分で茶葉を選んで急須に入れて自分でお茶を汲むスタイルはとても好評でした。

これは今後もこのスタイルで進めようと思います。

これならば私も安心です。

お茶菓子も個包装されている季節限定のエンジェルパイにしました。

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いよいよ歌舞伎文様についての紹介に進みます。

基本的に和紙は私が指をさして見やすいところに置いて、極力参加者の方々には触れずにすむように意識しました。

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今回は特に紹介しない歌舞伎文様が描かれた和紙は別スペースに置いて必要な時にそれを取って目の前にお見せしました。

参加された方は、歌舞伎にあまり詳しくないということでしたが、江戸時代の歌舞伎や町民たちの風景を想像しながら文様を見比べていらっしゃいました。

和紙について知識を深め、歴史を学んでイメージを膨らますことができるワークショップだと思っています。

文様はたくさんあるので1回だけでは全てを紹介しきれません。

是非、これをきっかけに何回かご参加頂けると嬉しいです。

現在、オンラインも対面式のリアルなワークショップもリクエストを受け付けております。

歌舞伎文様に関してはこちら

歌舞伎文様以外にも花文様、道具文様、動物文様などなどご紹介することができます。

また、オンラインでも受け付けております。

来月15日と18日に、秋編を開催予定です。

対面式よりもショートバージョンになっています。

まずはどんなものかを知りたい方にはおすすめですよ。

 

今後も、感染防止を徹底して皆さんにご参加頂けるようにしていきます。

作るワークショップもオンラインも対面式リアルワークショップもお待ちしております!

 

またまたオンラインワークショップを開催します<水引あわじ結び編>

こんにちは。

東京和紙(和紙ラボTOKYO)の篠田です。

先月は、セミナースタイルのワークショップを開催しましたが、

今回は、作るワークショップをオンラインで初開催します。

参加申込頂いたらキットを購入頂き、そしてオンラインでワークショップを開催する方法です。

まだまだオンラインは慣れていないので、回数を増やしていきたいと思います。

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9月は、水引結びのオンラインワークショップを開催します。

詳細はこちら(キット込みの料金となっています)

tabica.jp

あわじ結びとは、水引結びの基本となる結び方です。

この結びがマスターできると他の梅結びや松結びなどバリエーション多く結ぶことができるようになります。

そもそも水引とは?

https://thewashi.tokyo/about-washi/

開催日は、9月21日(祝)と26日(土)の10時半からとなっています。(同じ内容)

どちらもご都合が悪いけど参加してみたいという方は日にちのリクエストも受付しております。

水引結びワークショップは、イベントや展示会などで数多く開催してきました。

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基本的にテキストを使わずに、その場で私が見本を見せてその通り結んで頂くと簡単にしかも短時間で完成できます。

外国人の方にも身振り手振りでお伝えできたので、オンラインでも教えることができるのではと考え、チャレンジしてみることにしました。

「動画を見てチャレンジしたけどうまくいかなかった」

「本を見たんだけど、写真と同じようにならなかった」

「沢山の本数で結んだらぐちゃぐちゃになってしまった」

などなど水引結びにチャレンジして挫折された方々のご意見を伺い、

問題点だった点をクリアできるように進め方を考案しました。

当日は、私の手元をアップにした画像をご覧頂きながら説明していきます。

 

キットのみも販売しております。

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tokyowashi.theshop.jp

キットは、あわじ結びだけえなく梅結びの作り方も入っています。

外国人向けに英語で説明しているキットも販売中です。

www.etsy.com

参加頂いた皆さまのご意見を伺ってどんどんバージョンアップさせていきたいと思います。
是非、お時間ある方はご参加くださいませ。

 

 

 

オンラインワークショップをやってみました!<和紙文様編>

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

先日は、和紙作りのオンラインワークショップの模様をご紹介しました。

今回は、和紙に描かれた文様を紹介するオンラインワークショップについてご紹介します。

作るワークショップではなく、解説を聞くセミナースタイルに近い内容です。

しかし、ただ話を聞くだけでは単調になり途中で飽きてしまうので工夫を凝らしたワークショップとなっています。

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和紙文様オンラインワークショップ<夏編>

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和紙(特に千代紙など)にはたくさんの文様が描かれて、

そこには様々な意味や歴史が含まれていて、とても奥深いです。

また、数百を超える文様が存在するのでリピート率が高いワークショップとなっています。

今回は、夏の風物詩に特化した内容にしました。

 

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これは、当日配布した資料の一部です。

ところどころ( )になって文字が隠れています。

このワークショップは、ただ私の説明を聞くのではなく、クイズ形式で答えながら進めていきます。

なので、寝ている場合ではありませんよ(笑)

ちなみに、朝顔には別の名前があってそれが文様の名前にもなっています。

「牽牛子」と書きますが、なんと読むか分かりますか?

文様といっても幅広いエピソードがあるので頭フル回転でご参加頂けます。

ショートバージョンにしましたが、それでも約60分の内容となりました。

今回の参加者は男性でした。

「以前から興味はあったんですが、リアルでのワークショップには距離や時間の問題などで抵抗があったのですが、オンラインになってようやく参加することができました」というご意見を頂きました。

オンラインで、なかなかワークショップを開催するのは難しい部分もありますが、参加していただける方のハードルが低くなったことは確かなようです。

今後は、リアルとオンラインと両方開催していきたいと考えています。

さらに、内容をだれでも分かるようにして子供向けや外国人向けにも変化させていきたいと思っています。

 

特別に一つ和紙文様をご紹介します。

そろそろ8月も終わりなので、一つ夏の風物詩に関連する文様です。

向日葵文様

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ひまわりのような大きな花は、地球や大地からの(   )をたくさん吸収し、周囲に良い気を充満させると考えられています。
また、地球や大地だけでなく周りの悪い気を吸い取って浄化し、良い気に変えて戻すこともできると言われています。

ひまわりは、太陽に顔を向けているのが特徴ですね。

 

( )に入る言葉は、その姿がヒントになっていると思います。

是非、あなたも想像してどんな言葉が入るか考えてみてください。

答えを知りたい方は、コメントまたはメッセージ頂けますと嬉しいです。

 

今後も和紙文様をたくさんの人にご紹介していきますね。 

オンラインワークショップやってみました!<和紙作り編>

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

先週、いよいよオンラインでのワークショップを開催してみました!

対面でのリアルなワークショップとはちがう発見がありました。

今後も力を入れていかなければならないと実感しました。

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和紙作りオンラインワークショップ

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いきなり初回が作りながらのワークショップです。(^^;)
Zoomやカメラなどにまだ慣れていないので、今回はモニターさんにお願いしてワークショップを開催しました。

事前に使用する道具と原料をお送りしました。

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今回のテーマは、「身近な道具で本格的な和紙を作る」です。

実際、私たちや対面でのワークショップで和紙を作る場合、専用な道具で特殊な植物を使って和紙を作ります。

ただ、オンラインにした場合様々な問題が出てきてなかなか実現が厳しいと思いました。

和紙の原料は植物から作られた本物を使って、家にある身近な道具を使って本格的な和紙作りを体験頂けないかと試行錯誤しながらテストを繰り返しました。

そして、今回実現に至りました。

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今回は、10歳の女の子とお母さんが参加して頂けました。

写真はオクラをみじん切りにしています。

オクラの粘り気を使って和紙の繊維を水の中で浮遊させます。

本来は、「トロロアオイ」という植物の根っこを使用します。
トロロアオイとは?

https://thewashi.tokyo/about-washi/

これは、保存や粘り気の抽出など職人ではないとなかなか難しいです。

他にも化学薬品で代用できるものがあるのですが、これも分量を間違えるとどえらいことになるため、簡単にはいきません。

そこで、オクラを代用することにしました。

オクラは、トロロアオイの親戚みたいな野菜です。

粘り気は弱いですが、少しでも本格的な和紙作りに近づけると思い実践しました。

体験した女の子も一番楽しかった工程は、「オクラを切るところ」と言われました(^^;)

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パソコンとは別に第二カメラを設置して手元を見せながら、iPhoneでは作業している私自身の姿を映し出して顔を見ながらの作業を進めていきました。

水を使用するため、汲んだり捨てたりで動きのある内容です。

アイロンを使用して乾燥させて和紙が完成!

きちんとした和紙が作れて一安心。

学校でも和紙作り体験に参加されたことがあるそうですが、その時とはちがう作業工程が体験できて楽しんでる様子でした。

3時間位かかってしまうかも予測していましたが、実際は約90分のワークショップとなりました。

この内容であれば、親子だけでなく大人でも楽しんで頂けるのではないかと考えています。

ちなみにこんな感じで撮影して進めていました。

パソコンは古いので画面はややぼけていますが、iPhone11はとても綺麗な画質でした。

第二カメラのビデオカメラも寄りや引きができるので、手元を見せるには便利でした。

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実際に開催してみて改善する点はいくつか見つかりましたが、映像が切れることなく音声も相手に聞こえて向こうの話もきちんと聞くことができてひとまず安心しました。

今回は一組でしたが、今後は参加人数が増えても同様に対応していけるように日々研究していきたいと思います。

次回は、セミナースタイルのオンラインワークショップをご紹介します。

オンライン和紙ワークショップ始めます!

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

今回は、オンラインワークショップについてご紹介します。

コロナウィルス感染の影響でなかなかショップにいらして頂いてのリアルなワークショップの開催は厳しい状況が続いております。

商品販売もワークショップ開催も新たなチャレンジが必要になってきていることを実感しております。

不慣れな点ばかりありますが、全国の方からご参加いただけることが可能なワークショップはとても期待もあります。

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一番最初は、和紙文様ワークショップ

もともとリアルでワークショップを開催しておりました。

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作るのではなく、さまざまな和紙に描かれた文様についての歴史や物語や縁起についてご紹介しております。

和紙文様とは?

聞きなれない言葉だと思います。

和紙文様、つまり和紙に描かれている文様のことです。

皆さんには、千代紙や折り紙と言った方がなじみ深いと思います。

桜や梅、鶴や亀など、さまざまな柄(文様)が描かれています。

絵柄は膨大で約800種類以上と言われています。

その一つ一つには昔から伝えられている意味が込められています。

中には語呂合わせで語っている文様もあります。

 

なぜ、それを紹介しようと思ったのか?

皆さんが一番手に取る和紙といえば千代紙だと思います。

私自身、一番最初に商品を作ったのは千代紙の大判にあたる友禅和紙でした。

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最初は何気なく自分の好みで柄を選んでいました。

しかし、なぜこの絵柄が描かれているか徐々に興味がわいてきて、思い出したことがありました。

実は、美大に通っていた時に文様を自分で作って描く課題があったのです。

もちろん、その時は和紙にはまったく興味もなく、一つの課題としてこなすだけでした。

ただ、振り返ってみるとさまざまな条件などがあったことを思い出しました。

また、昔の人の知恵や願いを込められた文様であることが分かり、日本人であってもしらないことばかりです。

しかも、現代に通じることばかりなのも発見。

最近話題になった「アマビエ」もコロナの終息や疫病退散の願いが込められてさまざまなものに描かれています。

それは、日本人の気質として古くから繋がっていたことを感じもっともっと様々な文様について広めたいと思ったのがきっかけです。

また、当方は和紙屋です。

それならば和紙に描かれている文様にフォーカスして伝えて、より身近に関して頂こうと思ったしだいです。

8月はテスト的に開催

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スタートしようと決意したのはいいけれど、パソコンやカメラや動画など慣れないことばかりです。

今回初めてホストになるので分からないことだらけ…。

テストも兼ねて参加費をリーズナブルにして短時間のワークショップを今月は実施しようと思っています。

通常は、花文様、植物文様、動物文様(陸編、羽編、水編)、道具文様、自然文様、歌舞伎文様とそれぞれ項目をわけて開催しておりますが、

今回は特別に「夏の風物詩」に関する文様をご紹介予定です。

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それでも種類が豊富なので2回に分けて開催予定です。

第一回目は、8月11日の19時スタートです。

詳細はこちら

平日の夜開催なので、お仕事から帰ってきてからご参加頂けます。

第二回目は、8月22日の13時スタートです。

詳細はこちら

二回目は、土曜日の昼間から開催します。お休みの日にも参加頂けます。

どちらもZoomを使用してワークショップを開催します。

参加者の方には事前に資料をお送りしますので、それをプリントアウトするかipadなどの別のソフトウェアでご覧頂ければ幸いです。

資料は、ところどころ空欄にしています。

当ワークショップはクイズ形式にして皆さんにも想像して頂きながら参加頂きます。

それぞれの文様のストーリーをイメージしながら楽しんで頂こうと思っています。

また、ご参加頂く方にはお得なクーポンもご用意しております。

ぜひ、お時間ある方はお家でご参加頂けましたら嬉しいです。

今回は夏編ですが、今後も秋編、冬編なども開催予定です。

他にも実際和紙で作品を作るオンラインワークショップも企画しております。

スケジュールが決まり次第ご紹介しますね。