こんにちは。
東京和紙の篠田です。
今年は、日本だけでなく、海外にも影響が大きかった新型コロナウィルス。
変異型も発生して、まだまだ厳しい状況が続いています。
当方も色々つらいこともたくさんありましたが、良いこともありました。
それは、オンラインワークショップの開始です。
今までは、ワークショップといえば、対面式がメインでした。
実際に来店頂いて、交流を深めながら進めるスタイルでしたが、この状況ではなかなか厳しいものがあります。
そこで誕生したのが、「オンラインワークショップ」
その中でも「和紙に描かれた文様オンラインワークショップ」は好評で、
海外の方にもご参加頂くことができました。
そして、なかなか当店にいらっしゃれない地方の方にも参加頂けたことはとても大きな成果です。
本日もおそらく今年最後のオンラインワークショップを開催しました。
どんな方が参加してどんな内容だったかをご紹介します。
しかし、
年々出される方も少なくなって来ていますが、和紙屋としては商品アピールの意味もありますので、いまのところ辞めるということは考えていません。(^^;)
東京和紙は手すき和紙屋でございますので、どうやって年賀はがきを作っているかを
簡単にご紹介したいと思います。
文様はたくさんの種類があり、その一つ一つに意味があり、深いエピソードが沢山盛り込まれています。
それを、テーマ別にご紹介する内容になっています。
当方は、和紙屋なのでそこを外すわけにはいきません。
和紙に描かれた文様、つまり千代紙や友禅和紙に描かれた文様を中心に色々とご紹介しています。
今回のテーマは、「秋から冬にかけて関係する文様」です。
たくさんあるなかで有名で分かりやすいものをピックアップしました。
また、このワークショップの特徴は、クイズ形式で進めていくことです。
事前にお送りする資料には、空欄があります。
その答えは何かを考えながら参加するため、さまざまな想像をして楽しみながら歴史の旅を進んで頂きたいと思っています。
今回の参加者さまは、長野県で藁細工の制作をしていらっしゃる職人さんでした。
他の伝統工芸をされている方とお話してみたいということと和紙文様とはどういうものかを知りたくてご参加頂いたそうです。
オンラインだと距離を感じずに開催できるのはメリットですね。
どうやって和紙が作られているかなどはご存知ないということだったので、簡単に和紙の原料や製造過程を当方のHPをご覧頂きながら現物も見せながら紹介しました。
次に本題である文様の起源をご紹介して、実際に和紙に描かれている文様を順にご紹介していきます。
今回も小道具を取り揃えて分かりやすくお伝えしています。
藁とは、稲や小麦の茎を干したものを指すそうです。
文様の中にも稲に関する文様がありましたので、せっかくなのでご紹介しました。
ねずみ文様と一緒に描かれている和紙が見つかったのでこれに合わせてご紹介しました。
稲は、神さまにお供えするので願いがかなうとして豊かな人生が送れると言われています。
また、米俵の上に七福神の大黒天が座っていることから財をなすこともできると言われています。
とてもありがたい文様ですね。
このワークショップは、参加者のみなさまに関する文様があれば取り入れていこうと考えております。