家族で参加の和紙作りワークショップ

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

今回は、家族で和紙作りワークショップにご参加頂きました。

実際に体験するのは姉妹二人でお父さんお母さんはカメラマンでした。

お姉さんの学校で紙についての課題が出たそうで、それならば本格的な和紙作りを

してみたいということで参加頂きました。

何から何まで新鮮だったご様子で、目をまん丸にして体験頂きました。

小人数開催でショップに入る際には手指消毒、検温をさせて頂き、換気しながら始めていきます。

道具類もなるべく共有せずにそれぞれに用意し消毒したものを用意しております。

手指消毒は、ご来店頂いたお客様にもお願いしております。 


 

~今回のお客様は~

中学生のお姉さんと小学生の妹さんが実際に体験頂きました。

学校の課題で紙についてとはまさにSDGsですね。

当方は、もともと伝統的な製法で手すき和紙を作っているので、いまさら横文字が出てきても少々小恥ずかしい気持ちもありますが…。

そもそも和紙は何から作られているかを尋ねてみると、二人とも「……」といった感じでした。

楮(こうぞ)といってもどういうものかがピンと来ていない様子だったので、ショップ前で育てている実際の木を見て頂くことにしました。

かぎがある葉っぱの形が特徴的です。

そして、和紙作りにはもう一つ大事な植物があって、それはトロロアオイです。

ちょうど11月は収穫時期だったので、せっかくのチャンスなので、実際に収穫していただきました。

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あらかじめ土をほぐして小さめのものを掘って頂きましたが、実際はどうやって成長しているかを見て頂けたと思います。

なにより、今の時期のみの貴重な体験となったと思います。

 

~表皮とり、ちりとり、打解、漉(す)き~

収穫の後は、通常と同様に表皮取り、ちりとり、打解(だかい)作業を体験頂きました。

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なかなかヘラの使い方に慣れていなくてうまく皮がむけにくかったようですが、集中して作業していただきました。
(ちょっと節や傷もあって手こずってしまいましたね)

次は、傷やカスを取り除くちりとり作業。

お姉ちゃんのはわりとキレイな状態だったのですが、妹ちゃんの方は傷だらけだったので、最後は共同で作業されていましたよ。

そして木槌を使って叩く打解(だかい)作業です。

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リズミカルに叩いてほぐして頂きました。

水や力加減が定まらないとあちこち飛んでしまっていました。

そして、いよいよ漉(す)きの作業に入ります。

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最初は妹さんからです。

コロナ過の現在は、密になるのを極力避けております。

従来は、サポートして一緒に漉きますが、最初だけ動きを確認頂いた後はおひとりで漉いて頂きます。

こちらの方がより和紙を作っている感覚が楽しめるのではないかと思っています。

どうしても両手を平行に保つのは難しく、手前が少し厚くなってしまいました。

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次はお姉ちゃんの番です。

最初は戸惑って途中逆方向からすくってしまった部分もありましたが、おひとりで漉くことができました。

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和紙作りで一番楽しい飾り付けです。

来月はクリスマスやお正月もあるので、イベントに特化した飾りが二人とも選んでいました。

二回目は、葉書サイズではなくA5サイズの少し大きめの和紙を漉いて頂きました。

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上段が妹ちゃんで、下段がお姉ちゃんの和紙です。

性格が和紙にも表れているように思えます。

希望される方にはもう一度葉書サイズを漉いていただくことも可能です。

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最後は、野菜入り和紙を漉いて頂きました。

今回は、梅入りです。

ほのかな甘酸っぱい香りが香ってきました。

ほんのり和紙も黄色くそまっているので、また趣がちがう和紙を作ることが出来ました。

乾燥している間は和紙茶でブレイクしていただき、ワークショップは終了となります。

~最後に~

姉妹二人のアンケートはこちら

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お姉ちゃんのAYAKAさんです。

彼女の学校に提出するレポートが楽しみですね。

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妹さんのYUIさんです。

付き添いで参加されてましたが、静かに作業に夢中になっていたように感じました。

今回は特別な体験や変わったお土産(トロロアオイの実)もプレゼントさせて頂いたので、貴重な回となったと思います。

一回きりではなく、いろんなワークショップにご参加頂き和紙について興味を持って頂けると嬉しいですね。

今後は、お父さんもお母さんも参加していただけたらまた盛り上がるのではないかと思います。

 

これからの季節に向けて、クリスマスやお正月用にぜひ和紙作りや和紙雑貨、水引などにご参加いただけましたら幸いです。

shop.thewashi.tokyo

他のワークショップも開催しておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

また、何か実験をしてみたいと思っていらっしゃる方もぜひメッセージください。

 

#japanesecushion #Washi #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional

 

 

 

和紙作りワークショップは当日の予約でも参加できます。時と場合によっては…。

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

またまた和紙作りワークショップを開催しました。

緊急事態宣言が解除されて、関心が高まっている感じがします。

今回は当日のご予約でご参加となりました。

基本的には準備があるので3日前までにご予約を頂く形をとっております。

ただ、作業工程を省いたショート形式も対応できる場合もあります。

今回も全部は準備できなかったので一部分のみを体験頂きました。

それでも満足していただけたので安堵でした。

小人数開催でショップに入る際には手指消毒、検温をさせて頂き、換気しながら始めていきます。

道具類もなるべく共有せずにそれぞれに用意し消毒したものを用意しております。

手指消毒は、ご来店頂いたお客様にはお願いしております。 


 

~今回のお客様は~

今回参加された方は、親子でいらっしゃいました。

お子さんのクラスのお友達の何人かどこかで和紙作りワークショップに参加されたそうで、ご自分でも作ってみたいとのことでいろいろ調べて当ショップにたどり着いたそうです。

都内でいくつか和紙作りワークショップは開催されているのですが、どこも予約制だったように記憶しております。

当ショップもいきなり来店されて参加したいとおっしゃられても他の作業しているため準備で少々待って頂かなければなりません。

(毎日、和紙を作っていないため)

できましたら当日でも前もってご連絡頂き、時間帯などを決めさせていただきご来店いただくことをお願いしております。

和紙が何からつくられているかはお二人ともご存じないということなので、実際に楮の木とトロロアオイを見て頂くことからスタートします。

 

~打解、漉(す)き~

残念ながら、皮を剥く表皮とりの準備はできなかったため叩く作業の打解(だかい)の工程から体験頂きます。

(ちりよりも、前日別件でキレイに取り除いてしまったので、こちらもなし)

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リズミカルに叩いてほぐして頂きました。

なかなかこの体験も経験できないので、新鮮な作業ではなかったのではないかと思います。

最初は、あちこち原料が飛んでしまいましたが慣れてくるとまとまって叩けるようになりましたよ。

そして、いよいよ漉(す)きの作業に入ります。

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コロナ過の現在は、密になるのを極力避けております。

従来は、サポートして一緒に漉きますが、最初だけ動きを確認頂いた後はおひとりで漉いて頂きます。

こちらの方がより和紙を作っている感覚が楽しめるのではないかと思っています。

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お母さんもお子さんも最初はドギマギされている感じでしたが、ゆっくり丁寧に作業されると原料がキレイに漉けるのか体感頂けたのではないでしょうか。

そして、お楽しみの飾り付けです。

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当方でも季節を感じる、桜、モミジ、クリスマスなどのワンポイントをご用意しております。

やはりクリスマス系は定番ですね。

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ワークショップでは、葉書サイズ4枚+α作ることができます。

二回目は、枠をとってA5サイズで漉いて頂きました。

ご持参頂いた落ち葉なども入れて仕上げていらっしゃいました。

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今回の+αはパイナップル入りの和紙を作って頂きました。

こちらは、すでにパイナップルの繊維がミックスされているので飾り付けはなしです。

繊維を荒く、雲竜和紙のような仕上げとなりました。

~最後に~

ショートタイプといっても、およそ90分位の内容になりました。

他にもいろいろ展示している商品を見て気に入って頂けて嬉しかったです。

次回は、他のワークショップをご予約頂きました。

一回だけでなく、和紙に関して興味を持って頂けるのはとてもありがたいですね。

これからの季節に向けて、クリスマスやお正月用にぜひ和紙作りや和紙雑貨、水引などにご参加いただけましたら幸いです。

shop.thewashi.tokyo

他のワークショップも開催しておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

また、何か実験をしてみたいと思っていらっしゃる方もぜひメッセージください。

 

余談ですが、お子さんが一番気に入ったのはお母さんと共同で飾り付けをしたこちらでした。

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木の部分は、みかんの皮でデザインしています。

立派な作品ですね。

 

#japanesecushion #Washi #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional

 

 

 

緊急事態宣言解除後の和紙作りワークショップ開催!

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

東京の緊急事態宣言が解除されて、少しずつ元の生活に戻りつつあると思います。

当ショップでも、なかなかワークショップの宣伝がしにくかったのでちょっと安堵しました。

そこで久しぶりに23日の土曜日に和紙作りワークショップを開催しました。

どんな風に開催されたかをご紹介します。

解除されたからといっても、小人数開催でショップに入る際には手指消毒、検温をさせて頂き、換気しながら始めていきます。

道具類もなるべく共有せずにそれぞれに用意し消毒したものを用意しております。

手指消毒は、ご来店頂いたお客様にはお願いしております。 


 

~まずは原料を知って頂く~

今回参加された方は、ご自分でオーガニックコットンを染色して商品を作られている作家さんでした。

あまったコットンを和紙となにかコラボしたいと思われてご参加頂きました。

一度、和紙漉き体験は参加したことがあるそうですが、実際どんな木で作られているかはご存じないということなので、ショップ前で栽培している楮(こうぞ)の木とトロロアオイの花を見て頂きました。

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季節が秋に突入し、葉っぱも黄色く変色してきました。

トロロアオイの花も時期が終わる直前にタイミングよく咲いてくれました。

和紙作りにはどこの部分を使うかなどを説明し、実際作業していくワークショップに進みます。

~表皮とり、打解、漉(す)き~

和紙には楮(こうぞ)の皮の白い部分しか基本的に使用しません。

そこで、外側の鬼皮と真ん中のあま皮を取り除く必要があります。

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なかなかヘラの角度や皮の状態がマッチしないと綺麗に剥くことが難しいです。

それでも試行錯誤しながら表皮とり作業を行っています。

次に3時間煮た白い木皮の傷やカスを取り除くちり取り作業を行って、繊維をほぐす打解(だかい)作業に進みます。

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「無心になって叩いてしまいますね」との感想がありました。

まさに無になって叩き続けていくと細いキレイな繊維になっていきます。

少し水の中に入れてみると綿毛のようにふわふわした繊維になります。

「コットンもおなじような作業をします」と参加者さまもおっしゃっていました。

植物で何かを作る際は似ている作業があるのですね。

そして、いよいよ和紙漉(す)き作業に入ります。

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コロナ過になってから基本的に私が最初に実演を見せてから、おひとりで道具を持って漉いて頂いています。

すくって揺さぶりながら水を落とす溜め漉きというやり方で和紙を漉きます。

一度体験をされているのですぐにコツが分かったご様子でした。

ちなみに当ワークショップでは、すこしチリが入った和紙を漉いて頂いています。

真っ白な和紙は他のワークショップでも体験いただけますが、チリ入りはちょっと貴重だと思うので、あえてそうしています。

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葉書にイズ2枚が同時に漉ける道具なのですが、真ん中の枠を外ればA5サイズも漉くことができるので、希望をおっしゃっていただければ対応できます。

上に飾るものも和紙です。

これは、桜の花びら型の和紙を飾っていらっしゃいます。

ワークショップでは、その場でお持ち帰りいただけるように機械で乾燥させます。

その間は和紙茶を飲んでブレイク頂いています。

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+αとして野菜入り和紙も漉いていただきました。

今回は赤ピーマン入りの和紙です。

機械で乾燥させると色が濃くでるので、長く保ってくれるといいのですが。

他は、モミジやクリスマスなど季節に合ったポストカードが完成しました。

 

~2周年オープン記念プラス~  

参加者さまが自宅でも和紙を作ってみたくて道具などを探しているとおっしゃっていました。

当ショップでも身近な道具を使ってオンラインワークショップやキットを販売しております。

shop.thewashi.tokyo

今月は、ショップがオープンして2周年です。

特別に自宅でも和紙が作れる方法をお伝えしました。

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キットにも同じものが入っています。

自宅で作る場合は、道具を下に置いて上から原料を流す流し込み漉きになります。

ネリ(粘り成分)が多いと落水のスピードが遅いので表初心者でも面を綺麗にすることができます。

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今回は、ご自分で染めたコットンを混ぜて和紙を作っています。

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ワークショップでは、鉄板の上で乾燥させていますがご自宅で乾燥させる場合はアイロンを使用してください。

もっとコットンをほぐして和紙原料と混ぜれば平らな和紙ができますよ。

~最後に~

これからの季節は、クリスマスカードや年賀状を作りにワークショップにご参加いただけると嬉しいです。

また、上に飾るものもいくつかご持参いただければオリジナルの和紙カードが作れます。

(中には厳しいものもありますので、当日確認させていただきます)

是非、1回体験しただけで終わらせないでリピートになって頂いたり、おうちでも和紙作りをしていただけると嬉しいです。

shop.thewashi.tokyo

他のワークショップも開催しておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

また、何か実験をしてみたいと思っていらっしゃる方もぜひメッセージください。

 

 

#japanesecushion #Washi #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional

 

 

 

和紙座布団の商品サンプル作成中

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

当商品は国内よりも海外からのお問い合わせが多いです。

一昨年までは海外での展示会に出展して直接反応が分かりましたが、現時点ではそれは厳しいです。

昨年初めは各国のロックダウンなどでキャンセルもありましたが、

コロナ過であっても反応があるというのはとてもありがたいですね。

そしてどの国でもサンプルを希望するバイヤーが多いです。

これが困った問題です。

当商品は一から手作業で制作しているので、工賃が発生します。

そして、それを無料で返却なしでの提供にはすぐにはYesとは言えません。

ただ、肌触りなどは直接体感頂きたいし、当商品でもある座布団はクッション具合もなかなか画面や写真ごしで説明するのはとても難しいです。

日用品はとくに使用してみての反応をバイヤーさんも伝えることが必要と考えます。

そこで、座布団に関してはスモールサイズのサンプルを作ることにしました。

手間は多少かかりますが、短時間で妥協できる線引きを考えました。

どんな感じのサンプルか、また制作工程はどうなのかをご紹介します。 


 

~サンプルサイズ~

当商品の座布団サイズは、30×30(cm)が基本です。

そこで、1/4サイズの15×15cmにサンプルサイズはしました。

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座るのはちょっと小さいですが、和紙の風合いは押した時の中身のクッションのへたり具合などは確認いただけると思います。
座布団のデザインは型染めをしています。

スモールサイズにした際に絵柄がはみ出てしまうので、同様なデザインをサンプルにはいれるようにしました。

梅文様ならば、同様な梅のデザインの型染めをしています。 

~制作工程は商品と同じ~

手すき和紙に型染めしただけでは、商品としての耐久性は不十分です。

繊維のけば立ち防止や濡れても破損しないようにする加工が必要です。

それは、サンプルでも同様な工程で作っていきます。 

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サンプルではないのですが、今ピスタチオグリーンが話題の色として注目されているので、意識した色合いも染めています。

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サンプルはもちろん、商品で使用している色で作っていきます。
商品では、3枚使用するところをサンプルでは1枚で済むので時間も材料も大幅にカットできます。

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いくつか型染めしていく中で、商品のラインナップを2種類から4種類に増やすことにしました。

1、青海波文様(紺)

2,梅と雪輪文様(えんじ)

3,いろんな文様(5種類)(紫)

4,桜文様(オレンジ)

緑の松文様も検討中で、サンプルは作ろうと考えています。

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座布団作りは久しぶりだったので、最初作り方を間違えてしまったので、何回かやり直ししました。(;^_^A

失敗なく、効率よく仕上げていくことが大事になるため、手に覚えさせる必要があります。

~他の商品~  

アクセサリー系は、ストラップなどに形を変えて提供を考えていて、

コインケースや巾着バッグも要望があれば小さなサイズで提供を考えています。

ただ、ハンドバッグや籠バッグに関しては小さくするのも難しいので、和紙だけをサンプルとして提供で進めようと考えています。

どちらにしても手間と材料がかかってくるため、手作業の場合のサンプルはまだまだ検討する必要があります。

また、返却がないというのもまだまだ痛い部分ではなるので、本当に当商品に興味を持って頂いている、または和紙などを扱っているバイヤーさんなど限定する必要のあるかもしれません。

海外だと国内にはない問題点もクリアする必要がありそうです。

~最後に~

商品サンプル以外にカタログも必要になります。

カタログといってもA4サイズ3~5枚程度の簡単なものでOKなのですが、サイズなどを記載した商品ラインナップと価格表が必要になります。

海外の展示会で配布した資料とデータが残っているため、これを活かして作成していこうと思っています。

いっぺんに準備するのはなかなた大変ですが、ちょっとずつコツコツ作業することが大事ですね。

~もちろん商品は販売中~ 

オンラインショップを開設しているので、一般の方でも購入可能です。

shop.thewashi.tokyo

海外の方もEtsyで購入可能です。

www.etsy.com

いろんな方に商品に触れていただけるように今後も力を注いでいきたいと思っています。

和紙座布団の制作工程はyoutubeにもアップしていますよ。


www.youtube.com

 

 

#japanesecushion #Washi #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional

 

 

 

水引やキットをご購入いただいた皆様から作品の写真が届きました!

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

いま、世界で水引が注目されています。

少し前は水引アクセサリーが注目されていましたが、今は水引そのものに興味をもたれる方が多くなったように感じます。

当ショップには、アメリカ、カナダ、イギリス、スイス、オーストラリア、シンガポールコスタリカなど全世界から注文やお問い合わせをいただいております。

なぜ、水引に興味を持ったのかを聞くといろんな答えが届きました。

また、キットをご購入いただいたお客様からも写真を送って頂きました。

みなさんの作品をご紹介していきます。 


 

~海外のお客様~

アメリカのお客様は、ゴールドとブルー系の水引をご購入頂きました。

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お食事される際にお箸にかけるオーナメントを水引の梅結びで飾られました。
この色の組み合わせもとても素敵ですね。

「色がとても美しく、エレガントで大好きです」とコメントを頂きました。

元々ギフトや封筒などの飾り付けに水引を使用していたそうです。

近くに販売しているお店があったそうなのですが、販売が中止になってしまったそうで当ショップを見つけられたそうです。

余計な色は入っていなくて希望する色だけを手に入るのが決め手になったそうですよ。

ゴールドセットは大変人気で、注文が多い一つです。

他にもスイスやカナダのお客様では、水引結びのアクセサリーを作られて販売されているお客様もいらっしゃいます。

カナダのアーティストさま

https://www.instagram.com/megsuhiki/?hl=ja

スイスのアーティストさま

www.etsy.com

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こちらは、イギリスのお客様で、緑色のセットを購入されました。

水引を結ぶだけでなくアート作品の一つとして使用されるお客様も多いです。

当ショップでは商品とともに水引の歴史やマナーなどについて簡単に記載したリーフレットも同封しているのですが、「たくさん情報が知れて感激した」とコメントを頂きました。

刺繍で作品を作られていて、そこにアクセントとして水引を探していたそうです。

他にもパネル作成やガラス工芸を作られている作家さんからもご購入いただいています。

水引はたくさんの色合いが揃っているので、アートの幅が広くなると思います。

次は水引結びのキットをご購入いただいたお客様です。

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赤とゴールドを組み合わせたあわじ結びですね。

とてもきれいに結べていると思います。

こちらは、クリスマスオーナメントとして飾る予定で、折り鶴のパーツと組み合わせたそうです。

この色合いがとても素敵です。

キットにはあわじ結びと梅結びがクリアできるようになっています。

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こちらも順番通りに結べています。

海外の方から水引結べますといって写真を送って頂くことも多いのですが、通す順番が間違っていたり向きが逆向きということも多いです。

水引結びには通す順番が決められていますので簡単ですがアドバイスもさせて頂いています。

当ショップで水引を知って頂き、初めてみようと思われることはとてもうれしいです。

これからもどんどん応援していきたいですし、第二弾のキットも企画しております。

日系の方々からもご注文を頂いています。

「日本人としての魂や文化などをいろんな人に伝えていきたい」という想いで水引結びをされているそうです。

他の方でも「日本文化や水引の美しさに感動して、いろんな人に伝えていきたい」という理由で購入される方がとても多いです。

遠い地でも水引を通して日本文化に触れていただくことはとてもうれしいですし、その架け橋ができていることはとてもありがたく、今後もベストを尽くしたいと思っています。

~日本のお客様~  

海外だけでなく日本でもキットや水引は販売しております。

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「何回も練習してキレイに結べるようになりました」とコメントを頂きました。
水引結びは、一回だけでなく何回も練習することでキレイでしかもスピーディーに結べるようになります。

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こちらのお客様は、オンラインであわじ結びのワークショップにご参加頂き、それからキットや水引をご購入いただいていろんな水引で結んで作品を作られています。

今回は、お仲間さんに水引でのマヤ暦カラーを紹介したくて作られたそうです。

あわじ結びは水引結びで基本となる結びです。

これをマスターすれば、他の結びも短時間でマスターすることができますよ。

創意工夫でいろんな作品が誕生することを心より願っています。

~最後に~

海外の方々にはなかなか近くのお店で水引を手に入れることは難しいです。

お客様の中でこんなメッセージがありました。

「長い間、近所のお店で水引を購入して友人や家族に作ってプレゼントしていましたが、絹糸が巻いていない水引だったので見栄えが悪かったです。

ずっとさがしていたが見つからず、作るのをやめてしまいました。

あなたのショップで絹糸が巻いた水引を見つけて興奮しました。

これでまたみんなに作ってプレゼントしたいと思います。」

とてもうれしいコメントでした。

当ショップでは、色の発色が良く結んだ際に見栄えが良い水引を選び、それだけしか紹介しておりません。

以前に緊急に水引を結ばなければならなかった時に外出していて手元になく仕方なく100均ショップで水引を購入したのですが、結びづらく、見栄えも悪くとても残念な想いをしたことがありました。

やはり自分がこの水引で結びたい、作品に使いたいと思うものを今後もご紹介していきたいと思っています。

なので、こんな色の水引があるかなどのお問い合わせにも全力でいろんな水引をご紹介していきますよ(;^_^A

~キットも水引も販売中~ 

キットは、あわじ結びと梅結びが作れるものです。

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ショップでは予約なしであわじ結びのワークショップも開催しています。

(オンラインでの参加も可能)

また、水引も色別で販売しています。

shop.thewashi.tokyo

他にもちょっと変わった水引もセットにして販売しております。

shop.thewashi.tokyo

絹糸が巻いた黒は1色のみで、葬祭のイメージが強い感じがしました。

華やかでエレガントでしかもシックな商品を作りたいと思った時の黒系の水引が欲しいなと思って、選んでみました。

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フィルムやセロファンが巻いていて男性でも身につけたくなるような水引もありますよ。
テーマに沿った水引をセットにして販売していきたいと今後も考えています。

また、さらに水引の魅力が伝わるキットや商品も販売していく予定です。

 

是非、この機会に水引に触れていただけると嬉しいです。

 

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#Mizuhiki #Washi #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional

 

 

 

水引結びで五輪マークとメダルを作ってみました!

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

8月8日に東京オリンピックが閉幕し、8月24日から東京パラリンピックが開幕されます。

他にもコロナ過の中ですが甲子園や他の競技大会も開催予定になっていますね。

歓喜に沸いた選手や大粒の悔し涙を流した選手、残念ながら試合に出れなかった選手などなどいろんなドラマがありますね。

競技大会が中止で虚しさを抱えている選手もいることでしょう。

選手だけでなく、関わった方々に向けてエールを送るべく水引でいろいろ作ってみました。

さて、どんな風に仕上がったかをご紹介します。 


 

~オリンピック~

まずは、東京オリンピックということで五輪マークを作ってみました。

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正式の規定カラーに近い水引を選んでみました。

意外にもちょっとくすんだ色だったのが驚きでした。

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まずは、5本まとめてあわじ結びを作ってみました。

順番は、オリンピック開会式前に飛んだブルーインパルスの順番と合わせてみました。

なんか世界の絆を感じますね。

もともとあわじ結びは、「結び切り」と言われ、ほどけないことから絆が壊れないと言われています。

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次は、梅結びで五輪マークを表してみました。

3本とも同じ水引ではなく、真ん中はキラキラ光る水引を入れて少しゴージャス感をだしてみました。

こちらも「結びきり」と言われてほどけません。

このピンバッチがあっても面白いかも。

次回のオリンピック開催時に販売してみようかな(;^_^A

動画も作ってみました。


www.youtube.com

 

~メダル~  

五輪マークだけでなくメダルも水引結びで作ってみることにしました。

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水引には、ゴールド、シルバー、ブロンズの色もあります。

ゴールドもいろんな色のゴールド水引があるので、今回はメダルに近い割と金ぴかするゴールドを選びました。

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結びは、メダルっぽく見える相生結びと輪結びの混ぜた感じにしました。

1本の水引をどんどん輪に通して完成させていきます。

これがちょっとややこしくて上級者向けな結び方なので、初心者の方は梅結びでも十分に素敵です。

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3つ完成させるとこんな感じになりました!

表彰台は、和紙にプリントしました。

写真では短くカットしていますが、メダルの紐になるところも水引で作られたリボンをチョイス。

1本の水引だけで結びと直径約4cm位の大きさの水引メダルになります。

メダルとして相手の首にかけてあげるもよし、プレゼントのオーナメントの飾りとしてくっつけるもありです。

水引も組み合わせていろんなバリエーションで楽しんでいただけると嬉しいです。

こちらも動画を作ってみました。


www.youtube.com

 

~最後に~

今回、東京オリンピックが開催されたことで、ひらめいて作ってみました。

スポーツだけでなく、周りの頑張っている人たちにこの水引メダルを作って送ってみてもよいのではないかと思います。

本物とはまた違う趣あるメダルができますよ。

余談ですが、前回1964年に開催された東京オリンピックの写真を発見!

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どうやら父が母とのデートで観戦したみたいです。

傘やレインコードを着ている人がいるので雨が降っていたみたいですね。

なんの競技を観ていたかは分からず…。

今回のオリンピックは無観客だったので、なかなかこのような思い出は作ることはできなかった人が多いですが、今回は今回でいろんな意味でインパクトあるオリンピックとして記憶に残ると思います。

早くまた自由に競技やイベントが開催されて観戦できることを切に願います。

来年の北京冬季オリンピックは実際に現地で観戦できるといいですね。

 

~キットも水引も販売中~ 

キットは、あわじ結びと梅結びが作れるものです。

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ショップでは予約なしであわじ結びのワークショップも開催しています。

(オンラインでの参加も可能)

また、メダル色の水引も販売しています。

shop.thewashi.tokyo

黒白などの水引も入ったセットで販売しています。 

是非、この機会に水引に触れていただけると嬉しいです。

 

 

 

 

#Mizuhiki #Washi #WashilaboTOKYO #handmade #Traditional #Olimpic #Medal

 

 

 

なぜかコーヒーゼリーの香りがするアメリカンチェリー入り和紙が完成!

こんにちは。

ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。

テレビで野菜入り和紙が紹介されてからいろいろお問い合わせをいただいております。

特に野菜などを作っている農園や製造メーカーからもご連絡を頂き、まだ試していない野菜や果物がたくさんあることを改めて実感しました。

そこで今回は久しぶりに果物入りの和紙を作ることにしました。

ちょうど旬を過ぎて廃棄寸前だったアメリカンチェリーで作ってみることにしました。

最初はぶどうと同じようになるだろうと予想していましたが、実際は全く違いました。

さて、どんな風に和紙が仕上がったかをご紹介します。 


 

アメリカンチェリー~

実は、アメリカンチェリーは和製英語で実際の英語では、「Bing cherry」と言うそうです。

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日本のサクランボでは、皮は赤くても果肉は白いので色が抽出できませんが、

アメリカンチェリーならば、果肉も赤色をしているので和紙が染まるのではないかと考えたのがきっかけです。

そして、ぶどうに似ているので同じように赤く染まった和紙が完成すると想定しました。

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~ところが…~  

色を抽出するためにチェリーを煮ていくとどんどん色が変化していきました。

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最初ミキサーで攪拌した際は赤色だったのですが、どんどんこげ茶に近い黒色に変化していきました。

考えてみれば、水に漬けた際にどんどん赤から茶色に変化していったように思えますので、煮てどんどん黒さが増したのかもしれません。

とにかくこのまま作業は進めることにしました。

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ここまでくるとなんの果実や野菜で染めていたかが分からなくなりますね。(;^_^A

とにかく色が和紙原料に染まるように願って進めていきました。

~いよいよ和紙漉(す)き~

いよいよ染まった和紙を漉(す)いていきます。

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水は黒いですが、原料自体にはあまり色が浸透していないようです。

ほんのり色づく感じになりそうです。

そして、なぜかほろ苦い香りがしてきました。

決してチェリーを煮ている最中に焦がしていません。

苦いだけでなく甘味のある香りがします。

まるで、コーヒーゼリーのような香りが作業スペースに漂ってきました。

なぜ、この香りがするかは謎です(;^_^A

ポストカードと薄めのA5サイズの2サイズを漉いてみました。

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板干しすると全体的には染まっていないのが分かりますね。

それでもアメリカンチェリーの皮はしっかりと存在感があります。 

~完成~ 

色はついていないと思っていましたが、無地の和紙と比べるとそれでもベースにも色が入っているのが分かります。

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厚みのあるポストカードの方がより色合いが分かりますね。
そして、あのコーヒーゼリーの香りも残っています。 

ポストカードはオンラインショップでも販売しています。

shop.thewashi.tokyo A5サイズは、それぞれに少しずつ厚みも違うので、店頭のみでの販売とさせていただいています。

気になる方は是非、ショップにいらして厚み加減を確認していただけると嬉しいです。

~最後に~

下地の色はだんだんに抜けていくと思いますが、アメリカンチェリーの皮の色は残ると思います。

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化学薬品を使用していませんので、自然そのままの色や香りを楽しんでいただければ幸いです。

文章を書いて送るのもよし、

折ったり切ったりして作品を作るもよし、

プレゼントを包む包装紙や帯紙として使用するもよし、

文字を印刷してカードにするもよし。

アイディア次第でいろんな方法で楽しむことができます。

これからもどんどんいろんな野菜や果実にチャレンジしていきたいと思います。

まだまだメーカーさまや農園さまからのお問い合わせも大歓迎です。

試して作ったことがない植物の場合、必ずサンプルを作ってそれを確認してから実際の和紙を作らせて頂きますので、一緒に作っていく感覚を持って頂けると幸いです。

もちろん、個人のお客様からのお問い合わせもお待ちしております。

 

   

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