2020.2.7~11 アンビエンテ&フランクフルトレポート

こんにちは。
東京和紙の篠田です。

ちょっと前になってしまいますが、2月に出展してきた「アンビエンテ」のレポートをご紹介します。

まだコロナが蔓延する前だったのですが、はるか昔のこととのように思えます。

展示会だけでなく、フランクフルトの街並みも少しご紹介します。

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アンビエンテ2020のジャパンスタイルブースの一つとして出展することになりました。

海外は、ロンドン、アブダビ、タイ、フランスを経て5か国目のドイツです。

ただ、今回は各国のバイヤー向けの展示会なので準備が少々変わってきます。

その場での販売はNGで交渉して委託や買取などが決まってきます。

価格帯や在庫数などより今後のビジネスを見据えた商談をしなければなりません。

キーキー言いながら準備を進め、なんとか出発までこぎつけました(^^;)

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今回の飛行機はJALさんです。
個人的な考えですが、日本の飛行機だと少し安心があります。

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機内食も日本人に合うし、CAさんに質問なども日本語で通じるので助かります。

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無事にフランクフルトに到着しましたが、これからがさあ大変です。

なんと、Wi-Fiが通じない!

日本からSimを持参しましたが繋がらず、空港で新しくかったものも繋がらず…。

一歩外に出てしまうとまったく電波が繋がらないので冷や汗でした。

幸い、現地に住んでいる日本人の方を見かけたのでホテルがある中央駅まで連れてって頂けました。

(チケット購入はその場にいたおばあちゃんにカタコト英語で教えてもらってなんとかゲット)

まだまだ質問はカタコトで英語で話せるのですが、相手の話していることが早くて聞き取れずほぼ勘でした…。

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幸いにも駅から目の鼻の先にホテルがあったのですぐにチェックインできました。

やっと荷物を置き、安堵できるようになりました。

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次に重要なのが、食事です。

昨年11月に行ったパリでは食事がことごとくアウトだったので、温かくて安くておいしいものを探さなければなりません。

幸い、中央駅のフードコードが開いていていろんな食事ができそうだったのでこれはクリアしました。

また、アジア料理などもあったのでポテト、チーズ、ソーセージだけでない料理も楽しめそうです。

翌日から展示会の準備と開催が待っています。

今回のアンビエンテはヨーロッパではとても大きい展示会なので交通などは全てパスを見せれば無料で乗れました。

また、フランクフルトは改札がありません。

チケットを買ってそれで電車に乗れます。

(電車は時間通りに来ることは少なかったです…。そこは日本は正確ですね)

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これが東京和紙ブースです。

今回は、ジャパンスタイルという日本の企業があつまったブースの中で出展したので、ブースのカラーなどは統一されています。

ブースの壁が4mあったので、次回は高さのあるディスプレイをしたいと思います。

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2月だったのでコロナの影響がすでに出ていて、中国の業者ブースやバイヤーはほぼいないということで来場人数は少なかったそうですが、それでも各国の来場者が足を止めてブースや商品などをご覧いただけたのはとてもうれしかったです。

(この頃は、マスクをしているとやばい奴と思われるということだったので会場内ではマスクせずに滞在していました。今後はその習慣も変わってきますね)

 

また、和紙が木の皮から出来ていること、化学薬品などを使用せずに作っていることはとても評価頂けたのはやってきた甲斐がありました。

ヨーロッパの方は、環境に対する意識は強いということがよく分かりました。

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会期中、自分のブースだけでなくジャパンスタイル事務局ブースでも実演が毎日できることになっていました。

一日目は和紙すき実演をしたのですが、あまりにも反応がなかったので翌日からずっと水引結びのワークショップをやっていました…。

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ちょうど、同時期にイタリアの車が日本とのコラボで水引がマークとして採用されたというニュースを知り、早速結んで紹介したらいろんな国の人から結んでほしいと頼まれ和紙すき→水引→和紙すき→水引といった具合で実演およびワークショップをひたすらしていました。

3日目になんと台風接近のニュースが飛び込んできました。

真冬に台風とは驚きです。

学校なども休校になるなど被害も出ていたようですが、なんとか展示会は開催されました。

色々ありましたがなんとか無事に5日間開催できて、注文も頂けたのは大変うれしい結果となりました。

ほとんどのヨーロッパはEUに加盟しているので通貨がユーロになります。

ということはドイツだけでなくイタリアやフランスなどにもマーケットが広がるんだということが実感しました。

今すぐは厳しいですが、今後は大きな視野を持って提案していきたいと思います。

フランクフルト最終日、出発まで時間があったので街を散策しました。

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ヨーロッパならではの石畳みが風情があります。

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古い建物と新しいビルが混在していて不思議な感覚になりました。

ここら辺は東京駅近辺に近いかも。

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パリやロンドンもそうでしたが、カードを贈り合う文化は日本よりも主流のように感じました。

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ショッピングモール内にもギフトコーナーが充実しています。

ラッピング文化は根強いかもしれません。

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写真では見えていませんが、化粧品コーナーで店員のお兄さんが手際よくラッピングしていました。

外国の方はおおざっぱで適当なのかと思っていましたがそうではなかったようです。

これで約10日間の出張?が無事終わりました。

次回も出展していきたいと思っていますが、予想以上にコロナが世界中に蔓延しているため状況みながら時期を考えたいと思います。

最後になりますが、動画にまとめたものをご紹介します。


2020.2.7〜2.11 ambienteレポート

 

今後も海外で和紙の魅力を紹介していけるように精進したいと思います。

現在や今後の和紙ラボTOKYO情報

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

現在、世界でコロナウィルス感染が蔓延し、自粛が要請が続いています。

当方も、残念ながら影響が出ています。

そこで、今後の東京和紙についてご案内します。

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ショップ「和紙ラボTOKYO」

営業時間をしばらくは変更します。

月曜日:11:00~17:00

火曜日:11:00~17:00

水曜日:お休み

木曜日:11:00~17:00

金曜日:11:00~17:00

土曜日:お休み

日曜日:お休み

除菌や換気を徹底し、営業を短縮しながらも続けていこうと思います。

また、ショップ兼工房になっているので、ショップは休みでも在店して作業している場合があります。

その際はお声がけ頂ければ対応させて頂きます。

商品の販売は当然ありますが、和紙を作っているところや水引を結んでいるところなどを外からでもご覧頂いて日々の通行の楽しみになって頂ければと思っています。

窓やドアの飾り付けも季節を意識しています。


5月の和紙ラボTOKYO飾り付け

また、ワークショップはしばらくお休みしております。

ショップが狭い小さなスペースゆえ密になりやすいため、今後はどのように進めるか考えていきたいと思います。

そのかわりではありませんが、キット販売に力を入れていきたいと思っています。

現在、和紙で作るカーネーションキット


和紙カーネーションの作り方〜初級編〜

https://tokyowashi.theshop.jp/items/29276175

和紙で作るミニ巾着袋キット


ミニ和紙巾着袋の作り方

https://tokyowashi.theshop.jp/items/29275534

を販売しています。

他にも和紙うちわやランプ、カードケースのキットなども販売していく予定です。

(ともなって作り方もyoutubeに動画を公開したいと思います)

キット販売だけでなく、オンラインや動画でワークショップの紹介もしていこうと計画中です。

新着情報をお待ち頂けましたら幸いです。

実際に店舗にいらっしゃれない方もオンラインショップもあります。

https://tokyowashi.theshop.jp/

外国の方や外国にお住まいの方には、Etsyにも販売しております。

アメリカやヨーロッパ向け)

アジアの方々向けには、pinkoiでも販売しております。

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四葉のクローバー水引結びと和紙パールピアス

www.etsy.com

こんな状態であっても少しずつ商品を作ってアップしております。

配送も世界各国で停止になっているので、なかなかすぐにはお手元には届きませんが、

ウィンドウショッピングをしている感覚でご覧いただけるようにしたいと考えています。

Instaglamも日々更新しております。

https://www.instagram.com/p/CAO7PCWA6-B/

tokyo-washi on Instagram: “We sell various kits so that we can enjoy the time at home. Drawstring bag, Envelope(POCHIBUKURO), Carnation, Chopstick bag fan etc. You…”

主に外国人の方々への発信となりますので、つたないですが英文で投稿させて頂いています。

 

今回のコロナウィルスが蔓延で、東京和紙として何ができるかを日々考えています。

なかなかカバンやアクセサリーを購入頂いても自粛生活の中ではしていくチャンスも少ないと考えます。

そこで、和紙を通じて日々を楽しんで頂けるようにしようと考えました。

キットや動画やオンラインショップを通じて和紙の温かさを感じてほっこりして頂いたり、お子さんとの遊ぶアイテムの一つになって頂けるように今後も探求していきたいと思っています。

 

今やれることを日々続けて発信していく予定です。

今後の新着情報にも目を通して頂けましたら幸いです。

 

2018/02/16明星小学校での和紙すき体験は笑顔でいっぱいだった

みなさん、こんにちは。

東京和紙の篠田です。

今回の記事は2018年に開催された小学校での和紙すき体験の模様をご報告させてください。


 

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明星小学校での和紙すき体験

東京都府中市にある明星小学校での和紙すき体験は今回で2回目になります。

1回目の和紙すき体験授業は2017年1月、3年生を対象に開催させて頂きました。

体験授業で体験することは和紙をすくことだけではありません。

和紙の原料でもある楮(こうぞ)の皮を剥いたり、叩いたりなどの体験も同時に行いました。

子供たちも興味深く作業に集中し、予想以上に楽しく体験頂けました。

4年生になってもまた和紙すき体験をしたいというご要望を頂き、1年にかけての長期期間の取り組みをさせて頂けることになりました。

自分たちで原料を育てる

実は、明星学苑には和紙の原料でもある楮(こうぞ)があちらこちらに原生しております。

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昨年のこうぞ刈取り風景

昨年の和紙すき体験では一部学苑のこうぞも加えて和紙すきをさせて頂きました。

学苑には児童たちが自分たちで植物を育てるための畑があります。

その畑でこうぞの次に大事なトロロアオイを4年生になった児童たちが一から育てることになりました。

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2017年6月に小さな苗をみんなで畑に植えて育てていきます。

トロロアオイは1年草なので収穫は11月になります。

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 暑い夏の最中、トロロアオイが窮した養分を根っこに注ぐため、児童たちが余計な葉っぱや花を間引いたりしました。

児童が一生懸命に手を入れたトロロアオイは順調に育ち、根っこも大きく育って今回の和紙すき体験にも使うことができました。

4年生が2年生に和紙を教える

今回、和紙を下級生に教えてみたいとの要望が4年生からあがりました。

4年生の意向を踏まえて学校は

*和紙すきを通して、日本の伝統的文化にふれてその良さを子供たちに感じてもらう

*下級生とのかかわり合いの中で、高学年に向けての自覚を育む

以上の2点を意識してタイムスケジュールを組むという方針を立てました。

2年生に座学をしている間に4年生は手順を覚える

上級生の4年生も自分たちが体験してから1年が経過しています。

再度どの体験をするのか、またどう指導すればよいか、東京和紙の職人や先生方から説明・レクチャーを受けます。

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事前に時間をとることが厳しかったため、2年生に和紙の原料や歴史について教室にて私がお話をしている間に、横で4年生は職人や先生方から説明・レクチャーを受けました。

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2年生には、和紙ってどんなものから作られているか、どこから和紙は誕生したかなどを簡単に説明をさせて頂きました。

クラスの2年生みんなが独特なこうぞの葉っぱに驚いたり、こうぞの皮がとても丈夫で引っ張ってもなかなかちぎれないことを体験しました。

この説明を通じて児童が和紙すき体験に対してどんどん興味を持っていくのが目に見えてわかりました。

和紙すき体験実技スタート

簡単な説明のあと、いよいよ和紙作りがスタートです。

人数が多いため、教室2つ分かれて同時にスタートしました。

2~3人のグループに分かれて、

①こうぞの外皮をむく「表皮とり」体験、

②こうぞの白皮の傷やカスをとる「ちりより」体験、

③こうぞの白皮を叩く「打解(だかい)」体験、

④和紙をすく「すき」体験 を体験していきます。

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①表皮とり体験

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②ちりより体験

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③打解(だかい)体験

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④和紙すき体験

④の和紙すき体験では、「溜めすき」というやり方で和紙をすいていきました。

最初のうちはきごちない説明とレクチャーをしていた4年生も、説明すること話すことにすぐに慣れてスムーズに下級生の2年生に教えていきました。

それぞれの体験には時間を割りふって予定時間が終了したら次の工程にどんどんまわるように進めていきました。

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トロロアオイは和紙をすく際に使用する大事な植物です。

叩いた原料のこうぞの皮は重いため、水の中にいれると水の底に沈んでしまいます。

こうぞの皮が水の底に沈んだ状態だと和紙をすくことはできません。

こうぞの皮が和紙を作るうえで重要な繊維だからです。

こうぞの皮を水の底にしずませることなく浮遊させるためにトロロアオイの根っこの粘りが必要になります。

このトロロアオイの根っこの粘りのことを「ネリ」といいます。

4年生が育てたトロロアオイはとっても大きく育ったので、ネリ(粘り)もそれはすごい、素晴らしいものでした。

4年生も2年生もこの粘り、ネバネバには大はしゃぎ。

中にはこのネバネバを嫌がる児童もいましたが、多くの児童がが写真のようネバネバをいつまでも楽しくさわっていました。

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2年生も最初のうちは4年生のぎこちなさを感じとり、とまどっているように見えました。

ところが体験がはじまるとすぐに一つ一つの体験に真剣にまた興味をもって取り組みました。

2年生のぎこちなさ、とまどいはすぐになくなりました。

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先生方も東京和紙の職人も逐一、児童の手助けや指導することはありません。

これは東京和紙と先生方との間で体験授業では児童の自主性を重視してなるべく手助けをしないという方針を決めたからです。

ほとんどを4年生が2年生を丁寧に指導して和紙すき体験を進めていきました。

先生方、職人にどんなに失敗のように見えていても自主性を重んじて4年生に任せることを徹底しました。

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このような自主性を重んじる方針が功を奏したかどうかはわかりませんが、体験は順調すぎるほどに進み、無事に2年生の和紙すき体験は終了しました。

(すいた和紙を乾燥させるのは東京和紙の職人が担当することにしました)

4年生の和紙すき体験スタート

2年生が終わったら、今度は4年生たちが自分たちでおさらいも兼ねて和紙すき体験をします。

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溜めすきのやり方は4年生も初めてなので、同級生同士が先生と生徒に分かれて体験を進めました。

4年生は2回目の和紙すき体験なので、どの子も上手に、綺麗に厚みも均等にすいていきました。

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ちりより体験も2年生のやり残したものを競うように綺麗に仕上げていきました。

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4年生も自分たちで和紙を作っている時はより一層楽しそうにしていました。

これで全行程が終わり、2回目の和紙すき体験を無事に開催することができました。

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すいた和紙は東京和紙の職人と先生方でそれぞれの教室に干して乾燥させます。

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和紙が乾いたら、今度は生徒たちが自分たちではがします。

最後に

今回は、東京和紙としても初めての「上級生が下級生に和紙すき体験を指導する」という試みを開催しました。

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他の学校でも職人による和紙すき体験を開催することは多いようです。

和紙すき体験でも児童を中心に児童だけで和紙すき体験を進行させる体験はめったにありません。

今回の試みは子供たちだけでなく先生方や東京和紙としても大変貴重な体験となりました。

4年生たちの感想は

『最初、ちゃんど教えられるかな?大じょうぶかな?と心配だったけどやっていっているうちにだんだん楽しくなっていきました。 二年生も喜んでいてよかったです』

『さいしょに練習でやっていがいとむずかしくて二年生に教えているとプロしょく人みたいな子がいっぱいいて「私たちよりうまいよね」と話し合っていました。とっても楽しかったです』

『四角ではないけど手づくり感があっていいなと思います。でも穴もあいてなくて私のは自分の中でうまくできたほうかなと思っています』

などなどそれぞれの児童各自が自分でのすいた体験、下級生に教えた体験を最高な思い出にすることができたと感じております。

その時間を東京和紙が児童とともに分かち合えたことは大変喜ばしいことだと思っております。

学校での職業体験や技術体験はどうしても生徒たちが情報をインプットすることばかりです。

情報が一方通行になってしまいます。

インプットするだけでは、児童生徒たちが体験を「やらされている」と感じてしまうことが多いのではないかと個人的に思います。

今回の和紙すき体験では、インプットしたこと教えてもらったことを下級生に伝える、教えるというアウトプットすることでどんどん子供たちの成長や好奇心につながっていったと考えます。

普段なかなかコミュニケーションがない上級生と下級生の交流にもお役に立てたのではないかと思います。

伝統工芸の和紙に対しても難しいものとして敬遠するのではなく、楽しいもの身近なものと感じてこれからも親近感を持って接してもらえるのではないでしょうか。

最後になりましたが、当日だけでなく事前の準備などにも忙しい中対応頂いた先生方には大変感謝しております。

学校側のご協力がなければ、無事に開催することはできませんでした。

本当にありがとうございました。

今後もこの新しい取り組みを継続し、様々な学校でも開催できる様に取り組んでいきたいと思います。

2019/02/01明星小学校での和紙すき体験は皆夢中でした!

みなさん、こんにちは。
東京和紙の篠田です。
今回の記事は昨年の記事です…。

一度投稿したのですが、ページが行方不明になってしまったため、再度こちらでアップしました。

開催された小学校での和紙すき体験の模様をご報告させてください。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

和紙すき体験

明星小学校での和紙すき体験

 東京都府中市にある明星小学校での和紙すき体験は今回で3回目になります。

1回目の和紙すき体験授業は2017年1月、3年生を対象に開催させて頂きました。

体験授業で体験することは和紙をすくことだけではありません。

和紙の原料でもある楮(こうぞ)の皮を剥いたり、叩いたりなどの体験も同時に行いました。

子供たちも興味深く作業に集中し、予想以上に楽しく体験頂けました。 2回目は、2018年2月、1回目に体験した4年生が2年生に和紙すき体験を直接指導するという今までにない試みをしました。

去年は、2019年2月1日に4年生が初めて和紙すき体験を行いました。

自分たちで原料を育てる

昨年も行ったのですが、今年も子供たちが自らの手で原料を育てることになりました。

2018年6月に和紙すきに大事なトロロアオイの小さな苗をみんなで畑に植えました。

トロロアオイの苗植え

当初は土いじりや虫が苦手な子供たちも多く、なかなか作業が進まない部分もありました。

しかし、新芽がでて若葉が出て花や実が成長するにつれて皆興味を持って作業に精を出しました。

11月の収穫では、皆夢中になって我さきにトロロアオイの長い根っこを傷付けないように掘っていました。

トロロアオイ収穫

大きいトロロアオイの根っこが収穫出来てピース!

そして今回は、楮の苗も初めて植えてみんなで成長を見守りました。

今回の意向

和紙すきを通して日本の伝統的文化に触れてその良さを子供たちに感じてもらうことも大事です。

しかし今回は、もう一つ目的がありました。

子供たちが自分ですいた和紙を近くの人に贈ることで周りの人に喜んで頂くということで葉書サイズをすくことに決めました。

座学でおさらいと道具の説明

実技する前に教室で和紙について子供たちに説明しました。

このプロジェクトが始動する前に一度子供たちには説明したのですが、再度おさらいも含めてクイズ形式で和紙について質問しました。

和紙は何から作られている?

半年以上の前のことだったので、ほとんどの子供たちの回答は残念ながら間違っていました。

なのでもう一度和紙は何から作られているか、いつ頃作られるようになったかなどをおさらいをしました。

そして、道具の紹介もしました。

和紙の道具の紹介

和紙や原料だけが手仕事で作っているわけではありません。

和紙を作るのに必要な道具も職人さんの手仕事で作られています。

今回は和紙をすくのに必要な簀桁(すげた)という道具の編み機を紹介し、 簀を糸で編む部分をレクチャーしました。

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簀編みのデモンストレーション 

子供たちも初めて見る道具だったので細かい部分までじっくり見てくれてました。

和紙すき体験実技スタート

座学が終わり、いよいよ和紙作りがスタートです。 5~6人のグループ4つに分かれて、

①こうぞの外皮をむく「表皮とり」体験、

ヘラでこうぞの外皮をむく「表皮とり」

②こうぞの白皮の傷やカスをとる「ちりより」体験、

手で傷やカスをとる「ちりより」

③こうぞの白皮を叩く「打解(だかい)」体験、

木槌でこうぞの白皮をたたく「打解」

④和紙をすく「すき」体験

葉書サイズ2枚分の簀桁ですく「すき」

を体験していきます。

④の和紙すき体験では、「溜めすき」というやり方で和紙をすいていきました。

今回、和紙すき以外の作業の説明は当日集まって頂いた保護者の皆さまが子供たちにご指導頂きました。

(子供たちが座学をしている間に作業の仕方をレクチャーして覚えて頂きました)

保護者の皆さんが熱心に指導されています

それぞれの体験には時間を割りふって予定時間が終了したら次の工程にどんどんまわるように進めていきました。

子供たちも保護者の皆さまもどの作業も初めての作業ばかりなので、熱中してあっという間に時間が過ぎていきました。

すいた和紙の水分を押してしぼる「圧搾(あっさく)」

和紙の原料はほぼ学校で育てたり自生していたものを使用しています。

これはこの学校ならではの貴重な体験になると思います。

トロロアオイは和紙をすく際に使用する大事な植物です。

収穫したトロロアオイの根っこ

叩いた原料のこうぞの皮は重いため、水の中にいれると水の底に沈んでしまいます。

こうぞの皮が水の底に沈んだ状態だと和紙をすくことはできません。

こうぞの皮が和紙を作るうえで重要な繊維だからです。

こうぞの皮を水の底にしずませることなく浮遊させるためにトロロアオイの根っこの粘りが必要になります。

このトロロアオイの根っこの粘りのことを「ネリ」といいます。

今年育てたトロロアオイもとっても大きく育ったので、ネリ(粘り)もそれはすごい、素晴らしいものでした。

ネバネバにはみんな大はしゃぎ。

中にはこのネバネバを嫌がる児童もいましたが、多くの児童がネバネバをいつまでも楽しくさわっていました。

恐る恐るトロロアオイの根っこを触っています

保護者も和紙すき体験

子供たちの和紙すき体験が終わったら、次は保護者の皆さまも希望の方には和紙すき体験に参加頂きました。

どの保護者の皆さんも楽しんですいていました

キラキラ子供のような瞳でお子さん以上に楽しんで和紙すきをしている様子でした。

先生も体験頂き、楽しそうなご様子でした。

何回も体験されていらしてもやはり楽しそうでした

これで全行程が終わり、3回目の和紙すき体験を無事に開催することができました。

すいた和紙は東京和紙の職人が教室に干して乾燥させます。

みんな綺麗に和紙がすけました

和紙が乾いたら、今度は生徒たちが自分たちではがします。

和紙すき体験大成功!

どの子供たちもとってもきれいな和紙が完成しました!

最後に

今回は、「自分達で一から作ったものをきちんと活用する」が目的でした。

学校での職業体験や技術体験はどうしても生徒たちが情報をインプットすることばかりです。

全て大人が準備された中で子供たちが体験をただやるだけでは、 情報が一方通行になってしまいます。

今回は、原料を自分達で作り、経過を観察し、それを使って物を作り、それを活用するという一貫の流れを通して子供たちそれぞれがいろんなことを感じて頂けたと思います。

子供たちだけではなく大人も同じです。

職人の技術を知るだけでなく物の大切さを改めて知って頂けたと思います。

どういうものから作られて、どういう風に作って、どう使われるかの全てを学べる貴重な体験になったと自負しております。

現代では使い捨ての無機質なものばかりに取り囲まれています。

その中で手間暇かけた物の価値を知る一つのきっかけになれたらうれしいです。

最後になりましたが、当日お手伝い頂いた保護者の皆さま、また事前の準備などにも忙しい中対応頂いた先生方には大変感謝しております。

学校側のご協力がなければ、無事に開催することはできませんでした。

本当にありがとうございました。

今後も様々な新しい取り組みを継続し、様々な学校でも開催できる様に取り組んでいきたいと思います。

2020年2月開催のAmbienteに出展します。

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

2月にドイツ・フランクフルトで開催される「Ambiente」に初出展します。

ドイツは初めて行く国です。

新しい国でまた、お役目が終わったおみくじ入りの「平成ASAKUSA和紙」バッグをお披露目できるのは光栄なことです。

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2020年2月7日~11日にドイツフランクフルトで「Ambiente」が開催されます。

ambiente.messefrankfurt.com

インテリアからキッチン製品など様々な商品が一同に展示されるドイツでは大きな展示会となります。

ここにジャパンスタイルのブース内で東京和紙が出展することになりました。

www.jp.messefrankfurt.com

『「ジャパンスタイル」は、伝統とデザインが融合した付加価値の高い日本のモノづくりを世界に発信し、海外市場へ販路を拡大することをねらいとした出展プロジェクトです。』だそうです。

東京和紙は平成ASAKUSA和紙で作ったハンドバッグと水引を組み合わせたアクセサリーを展示します。

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平成ASAKUSA和紙×水引アクセサリー

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平成ASAKUSA和紙ハンドバッグ

バイヤー向けの展示会なので、直接の販売がないので商品数を絞って展示します。

先週、無事に商品を発送したので、だいぶホッとしていますがまだまだ本番が待っています。

他にも和紙作りデモンストレーションを行います。

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和紙作りデモンストレーション

ロンドン、アブダビ、タイ、パリに続いてドイツ・フランクフルトでも現地で和紙作りをご紹介できるのはありがたいです。

今回は、水引結びも実演します。

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水引結び

最近、あわじ結びばかりやっていたので、他の結びの復習もしとかなければ(^^;)

水引も芯は和紙で作られています。

thewashi.tokyo

最近、エコロジー(環境)やナチュラル(自然素材)、リサイクルなどが大きな注目されているので、当商品にも関心を持っていただけるようにあれこれ紹介したいと思います。

平成ASAKUSA和紙とは?

thewashi.tokyo

基本的に英語で説明でよいそうなのですが、念のためドイツ語の資料も用意しました。

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ドイツ語の和紙製造工程と水引についての資料

私自身まだまだ英語がカタコトなので、練習あるのみですね…。

まだまだ準備しなければならない書類があるので、展示会終わるまでは気が抜けない日々が続きそうです。

昨年ロンドンに行く前に咳ぜんそくにかかってしまったので、今回は体調万全でフランクフルトに向かえるようにしたいと思います。

また、展示会のレポートも後ほどお送りします。

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2019/11/30すみだ北斎美術館でワークショップ開催

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

ご挨拶が遅くなりましたが、2020年もどうぞよろしくお願いします!

さて、2020年ではありますが、昨年開催したワークショップレポートからです(^^;)

昨年11/30にすみだ北斎美術館にてちらしを使ったペーパーバッグワークショップを開催しました!

過去の開催されたチラシをつかってバッグを作るのは大変貴重なひと時となりました。

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きっかけは、すみだ北斎美術館のスタッフの方がこちらのサイトを見て頂いてお声がかかりました。

kyuuheimiyabi.info

こちらのサイトは、篠田の個人活動をしている分のサイトになります。

(2020年4月以降は東京和紙に統合予定)

すみだ北斎美術館としては、昨年起こった台風19号の被害に遭われた長野県小布施地区へのチャリティーで何ができるかを考えられて過去のチラシを使って紙袋を作るワークショップを開催しようと決めたそうです。

(小布施地区にも北斎館があるのです)

長野県は、篠田の父やご先祖さまのふるさとです。

また地域は違えど長野県飯田の水引を仕入れて水引商品も販売しております。

昔とった杵柄が今役立つことになろうとは考えてもいませんでした。

微力ながらお力になれればと思い、講師を引き受けました。

ワークショップの案内はこちら

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ワークショップ当日は、どなたでも簡単に作れるように型紙を用意しました。

最初は、A4サイズのチラシを使って小さなペーパーバッグを作って頂きます。

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さまざまな展示開催チラシがずらりと並んでいますね。

この中から好きなチラシを選んで作れるようになっています。

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型紙通りに折って貼り合わせたら、好きなリボンを選んでハンドルを付けます。

和柄のリボンを用意してみました。

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綺麗に仕上がりました!

短時間で作れるのが魅力のポイントでもありますね。

A4サイズのチラシは大体縦向きのものが多かったので、どうしても柄が横向きになってしまいますが、それでもおしゃれなペーパーバッグが完成しました。

和風のリボンもチラシと合ってGood。

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こちらのご夫婦も渋い仕上がりだったり、あでやかな仕上がりになったりと様々な表情が見れます。

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こちらの参加者の方は、リボンを長くして斜め掛けにされました。

ちょうどスマホが入るサイズなので大変素敵でした。

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小さいサイズが完成したら、大きいチラシを選んで違うペーパーバッグを作られました。

リボンだけでなく、タグをつかって完成されています。

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家族で参加された方は、たくさんのチラシペーパーバッグを作られていました。

お子さんたちは、いろんな形のパウチを使ってデコレーションしていました。

なかなか色合いやデザインにも凝っていてセンスが光るペーパーバッグでした。

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あっという間に時間が過ぎて、いろんな方に参加頂けたこと大変感謝しております。

作ることで意外な北斎の絵にさらに関心を持っていただけるひと時になったのではないかと思います。

また、台風に遭われた小布施地区やそのほかの地域も早い復興ができることを心より願っております。

すみだ北斎美術館では、様々な企画展も開催中です。

是非足をお運びいただけますように。

おフランス珍道中日記

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

2019年も終わろうとしていますね。

今年も大変お世話になりました!

前回の記事は、フランスでの和紙作りワークショップの会場風景をレポートしました。

今回は、今回のフランス旅が様々なハプニングが多かったのでご紹介したいと思います。

今年いろんな国へ行かせて頂きましたが、一番思い出に残るほどにインパクトが強かった旅となりました。

パリは約30年ぶりでしかも一人旅だったので、ドキドキの旅となりました。

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今回フランスに行くにあたってエールフランス航空で向かいました。

22日の23時出発の予定でしたが、2日前に2時間遅れるという連絡が…。

おかげで行きたかった講演会に参加できたので、これはラッキーでした。

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夜中1時に羽田から無事に出発。

隣の席が、カップホルダーが壊れていて空いていたので少しゆったりした状態で過ごすことができました。

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離陸して落ち着いてたら食事です。

ちょっとフランスちっくな料理になっていました。

食べきれない量だったので、パンや水などは持ち帰ることにしました。

まさかこれが大きなポイントになるとは…。

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22日の朝7時前にシャルルドゴール空港に到着。

朝早かったので、荷物受取のフロアでしばし休憩。

いろんな国の人が集まっていてやっぱり観光都市なんだなと改めて感じました。

ロワシーバスに乗ってオペラ座まで向かいました。

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今回のワークショップ場所や宿泊するホテルはオペラ座近くになります。

まだ朝10時位だったので、ホテルに行きスーツケースを預かって頂き、散策しながらお店がオープンするのを待ちました。

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そうそう最近パリはスリが多発しているから気を付けてといろんな方からアドバイスを頂いたので、リュックは前にしょって、南京錠をつけてスマホにもチェーンをつけて完全防備で過ごしました。

少々大げさに見えますが、何かあってから後悔するのは嫌なので気を引き締めて歩きました。

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パリについたら絶対にカフェは行きたいと思っていたので、さっそくよさげな古いカフェに入って小さなパンとコーヒーでしばし休憩しました。

まさか、これが唯一といっていいほどのフランスで堪能した食事になるとは…。

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約30年ぶりのパリは何もかもが新鮮に感じました。

平日の昼間だったので、仕事されている方々が多く良いリサーチをさせて頂きました。

お店もオープンし無事打合せと荷物を確認し、チェックインするためにホテルに戻りました。

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今回泊まるホテルはこちら。

ここが今回の珍道中の始まりとなりました…。

サイトを通じて予約をしたのですが、クレジットカードを提示するように言われました。

私はそんなに英語が話せないので、なんのことか分かりませんでした。

すでに宿泊代は事前に支払い済です。

その領収書も提示しました。

ホテル側も宿泊代は確認しているとのこと。

たどたどしい会話の中で「ボス、ボス」という単語だけが気になりました。

とりあえずクレジットカードを提示したのですがサインする方法を伝えたのですが、それはNGとのこと。

暗証番号を入力する方法しかだめとのことで、ここからしばらく押し問答が始まりました。

「宿泊代は払った」

「それは分かっている。だけどクレジットカードの提示が必要」

「だからサインするやり方ならばできる」

「サインする方法はできない」

「暗証番号は覚えていない」

これを何回繰り返したことが…。

困りに困り果てて、持っているユーロを提示して

「払えるものはこれしかない」と伝えたら、

ホテル側も交渉した結果、希望の金額よりは低いがこれでOKということで無事チェックインできました。

ホッとしたのもつかの間。

今回泊まる部屋は7階でした。

しかしエレベーターは6階までしか行かないことをその時に知らされました…。

階段はとっても狭いもので、20kg近くあるスーツケースを一人でえっちらおっちら転ばないようにゆっくり運びました。

まさか2連発でハプニングが起こるとは…。

さて、持っているユーロはホテルに預けてしまったので一気にお金がなくなってしまいました。

少し日本円も持ってきていたので、まずはユーロに変えなければなりません。

あまり替えすぎても円の価値が下がってしまうので、最低限必要な分をチェンジしました。

ただ、意外に物価が高く必要な水などを購入したらすぐになくなってしまいました…。

後から確認してくれて分かったのですが、クレジットカード提示はデポジットのことで、海外ではよくあることだったようです。

デポジットとは保証金のことで、日本だとチェックアウトする際に使った分を支払うところが多いですが、海外は前もって支払う場合が多いということを今回学びました。

あと暗証番号もしっかり把握していかないといけませんね…。

ホテル側が言っていた「ボス」というのはどうやら「インボイス」のことだったようです。

一気に貧乏人になってしまったので食事をどうするかを考えなくてはいけません。

次の日はワークショップ開催当日ですが昼過ぎからなので、夕飯、朝食、昼食の3食分です。

オペラ座の近くはコンビニがありません。

当然ながら自動販売機もありません。

日本と違うのでやはり海外にいるんだなと自覚しました…。

ここで飛行機の食事で食べきれなかったパンが活用できます。

とりあえず、次の日の朝食と昼食を合わせて食べることにしました。

となると晩御飯だけを購入すれば大丈夫です。

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色々考えた結果、スーパーで安売りしていたサンドウィッチとサラダでお腹を満たすことにしました。

色々想定外なことが続き冷や汗ダラダラでした…。

時差ボケもあって夜9時には就寝したのはよいのですが、朝5時には目が覚めてしまいました…。

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部屋からの風景は良いのですが、お腹がすきました…。

あんまり早くに食べてしまうと食べ物がなくなってしまうので、少しずつ水などで空腹をごまかしました。

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お金もないので、散策もままなりません。

テレビを見て時間をつぶしてました。

なんと、3Dのハイジを放送されていました。

もちろんフランス語なので内容はよく分かりませんが、クララがくるくる踊っていたのは驚きでした。

ワークショップは無事に開催できて参加費もユーロで頂けたので、晩御飯は優雅に日本食でもたべようと考えて街に出かけたのですが、夜時間も遅く日本食レストランはどこも大行列…。

ラーメンも寿司もお好み焼きもほぼフランスに住んでいる方々が並びまくっていました。

ワークショップを開催して体も疲れていたので並ぶ気にならず、うろうろしていましたが妥当な店が見つからずまたしてもスーパーの総菜でした。

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日本のように電子レンジはないので、冷めていて正直美味しくありませんでした…。

今回は本当に食事に関しては楽しむことができませんでした…。

これは次回リベンジですね。

次の日朝11時の出発だったので、朝8時にはチェックアウトしました。

無事にお金も戻ってきたので、安心しました!

階段でコケルこともなくてもう少しホテルも楽しめたらよかったなと今では反省です。

行きと同じオペラ座から出ているロワシーバスに乗って空港に行こうとしたら、なんとマラソン開催で午後までバスが来ないことが判明。

タクシーも当然ながら来ません。

幸いにも他にも日本人観光客の方がいらしたので、一緒に地下鉄で空港まで連れてってくれました。

無事にチェックインし、食べれてなかった朝ごはんを食べてお土産も急いで購入し飛行機に乗り込めました。

あとは日本に帰るだけと思っていたら、まだまだハプニングは続きました。

なんと、ライト故障で離陸しません…。

とりあえず待つしかありません。

ビジネスクラスやファーストクラスの皆さんはワインなどがふるまわれていたようですが、エコノミーにはほぼありません。
1時間位経過してもまだ動きそうになかった際にようやく水は提供されました…。

2時間過ぎたところでようやく修理が終わったようで離陸して一路日本に向かって帰路につきました。

ようやく動いたと思ったら、こんどはイヤホンが調子が悪く手でジャックを抑えないと音が出てきません…。

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最後の最後まで何が起こるか分からない珍道中となりました。

なんとか2時間遅れで成田空港に到着し自宅に着くことができました。

色々ハプニングは起こりましたが、無事にワークショップ開催できて日本に無事に戻れたことで笑って話せるネタとなりました。

次回またパリに行く際の参考になるようにしたいですね。

今度こそ美味しいパリの食事を楽しむぞ!

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来年も海外に行く予定がありますので、またレポートしたいと思います。

2019年も大変お世話になりました。
来年2020年もどうぞよろしくお願いします!