2019/02/01明星小学校での和紙すき体験は皆夢中でした!

みなさん、こんにちは。
東京和紙の篠田です。
今回の記事は昨年の記事です…。

一度投稿したのですが、ページが行方不明になってしまったため、再度こちらでアップしました。

開催された小学校での和紙すき体験の模様をご報告させてください。

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和紙すき体験

明星小学校での和紙すき体験

 東京都府中市にある明星小学校での和紙すき体験は今回で3回目になります。

1回目の和紙すき体験授業は2017年1月、3年生を対象に開催させて頂きました。

体験授業で体験することは和紙をすくことだけではありません。

和紙の原料でもある楮(こうぞ)の皮を剥いたり、叩いたりなどの体験も同時に行いました。

子供たちも興味深く作業に集中し、予想以上に楽しく体験頂けました。 2回目は、2018年2月、1回目に体験した4年生が2年生に和紙すき体験を直接指導するという今までにない試みをしました。

去年は、2019年2月1日に4年生が初めて和紙すき体験を行いました。

自分たちで原料を育てる

昨年も行ったのですが、今年も子供たちが自らの手で原料を育てることになりました。

2018年6月に和紙すきに大事なトロロアオイの小さな苗をみんなで畑に植えました。

トロロアオイの苗植え

当初は土いじりや虫が苦手な子供たちも多く、なかなか作業が進まない部分もありました。

しかし、新芽がでて若葉が出て花や実が成長するにつれて皆興味を持って作業に精を出しました。

11月の収穫では、皆夢中になって我さきにトロロアオイの長い根っこを傷付けないように掘っていました。

トロロアオイ収穫

大きいトロロアオイの根っこが収穫出来てピース!

そして今回は、楮の苗も初めて植えてみんなで成長を見守りました。

今回の意向

和紙すきを通して日本の伝統的文化に触れてその良さを子供たちに感じてもらうことも大事です。

しかし今回は、もう一つ目的がありました。

子供たちが自分ですいた和紙を近くの人に贈ることで周りの人に喜んで頂くということで葉書サイズをすくことに決めました。

座学でおさらいと道具の説明

実技する前に教室で和紙について子供たちに説明しました。

このプロジェクトが始動する前に一度子供たちには説明したのですが、再度おさらいも含めてクイズ形式で和紙について質問しました。

和紙は何から作られている?

半年以上の前のことだったので、ほとんどの子供たちの回答は残念ながら間違っていました。

なのでもう一度和紙は何から作られているか、いつ頃作られるようになったかなどをおさらいをしました。

そして、道具の紹介もしました。

和紙の道具の紹介

和紙や原料だけが手仕事で作っているわけではありません。

和紙を作るのに必要な道具も職人さんの手仕事で作られています。

今回は和紙をすくのに必要な簀桁(すげた)という道具の編み機を紹介し、 簀を糸で編む部分をレクチャーしました。

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簀編みのデモンストレーション 

子供たちも初めて見る道具だったので細かい部分までじっくり見てくれてました。

和紙すき体験実技スタート

座学が終わり、いよいよ和紙作りがスタートです。 5~6人のグループ4つに分かれて、

①こうぞの外皮をむく「表皮とり」体験、

ヘラでこうぞの外皮をむく「表皮とり」

②こうぞの白皮の傷やカスをとる「ちりより」体験、

手で傷やカスをとる「ちりより」

③こうぞの白皮を叩く「打解(だかい)」体験、

木槌でこうぞの白皮をたたく「打解」

④和紙をすく「すき」体験

葉書サイズ2枚分の簀桁ですく「すき」

を体験していきます。

④の和紙すき体験では、「溜めすき」というやり方で和紙をすいていきました。

今回、和紙すき以外の作業の説明は当日集まって頂いた保護者の皆さまが子供たちにご指導頂きました。

(子供たちが座学をしている間に作業の仕方をレクチャーして覚えて頂きました)

保護者の皆さんが熱心に指導されています

それぞれの体験には時間を割りふって予定時間が終了したら次の工程にどんどんまわるように進めていきました。

子供たちも保護者の皆さまもどの作業も初めての作業ばかりなので、熱中してあっという間に時間が過ぎていきました。

すいた和紙の水分を押してしぼる「圧搾(あっさく)」

和紙の原料はほぼ学校で育てたり自生していたものを使用しています。

これはこの学校ならではの貴重な体験になると思います。

トロロアオイは和紙をすく際に使用する大事な植物です。

収穫したトロロアオイの根っこ

叩いた原料のこうぞの皮は重いため、水の中にいれると水の底に沈んでしまいます。

こうぞの皮が水の底に沈んだ状態だと和紙をすくことはできません。

こうぞの皮が和紙を作るうえで重要な繊維だからです。

こうぞの皮を水の底にしずませることなく浮遊させるためにトロロアオイの根っこの粘りが必要になります。

このトロロアオイの根っこの粘りのことを「ネリ」といいます。

今年育てたトロロアオイもとっても大きく育ったので、ネリ(粘り)もそれはすごい、素晴らしいものでした。

ネバネバにはみんな大はしゃぎ。

中にはこのネバネバを嫌がる児童もいましたが、多くの児童がネバネバをいつまでも楽しくさわっていました。

恐る恐るトロロアオイの根っこを触っています

保護者も和紙すき体験

子供たちの和紙すき体験が終わったら、次は保護者の皆さまも希望の方には和紙すき体験に参加頂きました。

どの保護者の皆さんも楽しんですいていました

キラキラ子供のような瞳でお子さん以上に楽しんで和紙すきをしている様子でした。

先生も体験頂き、楽しそうなご様子でした。

何回も体験されていらしてもやはり楽しそうでした

これで全行程が終わり、3回目の和紙すき体験を無事に開催することができました。

すいた和紙は東京和紙の職人が教室に干して乾燥させます。

みんな綺麗に和紙がすけました

和紙が乾いたら、今度は生徒たちが自分たちではがします。

和紙すき体験大成功!

どの子供たちもとってもきれいな和紙が完成しました!

最後に

今回は、「自分達で一から作ったものをきちんと活用する」が目的でした。

学校での職業体験や技術体験はどうしても生徒たちが情報をインプットすることばかりです。

全て大人が準備された中で子供たちが体験をただやるだけでは、 情報が一方通行になってしまいます。

今回は、原料を自分達で作り、経過を観察し、それを使って物を作り、それを活用するという一貫の流れを通して子供たちそれぞれがいろんなことを感じて頂けたと思います。

子供たちだけではなく大人も同じです。

職人の技術を知るだけでなく物の大切さを改めて知って頂けたと思います。

どういうものから作られて、どういう風に作って、どう使われるかの全てを学べる貴重な体験になったと自負しております。

現代では使い捨ての無機質なものばかりに取り囲まれています。

その中で手間暇かけた物の価値を知る一つのきっかけになれたらうれしいです。

最後になりましたが、当日お手伝い頂いた保護者の皆さま、また事前の準備などにも忙しい中対応頂いた先生方には大変感謝しております。

学校側のご協力がなければ、無事に開催することはできませんでした。

本当にありがとうございました。

今後も様々な新しい取り組みを継続し、様々な学校でも開催できる様に取り組んでいきたいと思います。

2020年2月開催のAmbienteに出展します。

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

2月にドイツ・フランクフルトで開催される「Ambiente」に初出展します。

ドイツは初めて行く国です。

新しい国でまた、お役目が終わったおみくじ入りの「平成ASAKUSA和紙」バッグをお披露目できるのは光栄なことです。

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2020年2月7日~11日にドイツフランクフルトで「Ambiente」が開催されます。

ambiente.messefrankfurt.com

インテリアからキッチン製品など様々な商品が一同に展示されるドイツでは大きな展示会となります。

ここにジャパンスタイルのブース内で東京和紙が出展することになりました。

www.jp.messefrankfurt.com

『「ジャパンスタイル」は、伝統とデザインが融合した付加価値の高い日本のモノづくりを世界に発信し、海外市場へ販路を拡大することをねらいとした出展プロジェクトです。』だそうです。

東京和紙は平成ASAKUSA和紙で作ったハンドバッグと水引を組み合わせたアクセサリーを展示します。

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平成ASAKUSA和紙×水引アクセサリー

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平成ASAKUSA和紙ハンドバッグ

バイヤー向けの展示会なので、直接の販売がないので商品数を絞って展示します。

先週、無事に商品を発送したので、だいぶホッとしていますがまだまだ本番が待っています。

他にも和紙作りデモンストレーションを行います。

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和紙作りデモンストレーション

ロンドン、アブダビ、タイ、パリに続いてドイツ・フランクフルトでも現地で和紙作りをご紹介できるのはありがたいです。

今回は、水引結びも実演します。

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水引結び

最近、あわじ結びばかりやっていたので、他の結びの復習もしとかなければ(^^;)

水引も芯は和紙で作られています。

thewashi.tokyo

最近、エコロジー(環境)やナチュラル(自然素材)、リサイクルなどが大きな注目されているので、当商品にも関心を持っていただけるようにあれこれ紹介したいと思います。

平成ASAKUSA和紙とは?

thewashi.tokyo

基本的に英語で説明でよいそうなのですが、念のためドイツ語の資料も用意しました。

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ドイツ語の和紙製造工程と水引についての資料

私自身まだまだ英語がカタコトなので、練習あるのみですね…。

まだまだ準備しなければならない書類があるので、展示会終わるまでは気が抜けない日々が続きそうです。

昨年ロンドンに行く前に咳ぜんそくにかかってしまったので、今回は体調万全でフランクフルトに向かえるようにしたいと思います。

また、展示会のレポートも後ほどお送りします。

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2019/11/30すみだ北斎美術館でワークショップ開催

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

ご挨拶が遅くなりましたが、2020年もどうぞよろしくお願いします!

さて、2020年ではありますが、昨年開催したワークショップレポートからです(^^;)

昨年11/30にすみだ北斎美術館にてちらしを使ったペーパーバッグワークショップを開催しました!

過去の開催されたチラシをつかってバッグを作るのは大変貴重なひと時となりました。

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きっかけは、すみだ北斎美術館のスタッフの方がこちらのサイトを見て頂いてお声がかかりました。

kyuuheimiyabi.info

こちらのサイトは、篠田の個人活動をしている分のサイトになります。

(2020年4月以降は東京和紙に統合予定)

すみだ北斎美術館としては、昨年起こった台風19号の被害に遭われた長野県小布施地区へのチャリティーで何ができるかを考えられて過去のチラシを使って紙袋を作るワークショップを開催しようと決めたそうです。

(小布施地区にも北斎館があるのです)

長野県は、篠田の父やご先祖さまのふるさとです。

また地域は違えど長野県飯田の水引を仕入れて水引商品も販売しております。

昔とった杵柄が今役立つことになろうとは考えてもいませんでした。

微力ながらお力になれればと思い、講師を引き受けました。

ワークショップの案内はこちら

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ワークショップ当日は、どなたでも簡単に作れるように型紙を用意しました。

最初は、A4サイズのチラシを使って小さなペーパーバッグを作って頂きます。

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さまざまな展示開催チラシがずらりと並んでいますね。

この中から好きなチラシを選んで作れるようになっています。

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型紙通りに折って貼り合わせたら、好きなリボンを選んでハンドルを付けます。

和柄のリボンを用意してみました。

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綺麗に仕上がりました!

短時間で作れるのが魅力のポイントでもありますね。

A4サイズのチラシは大体縦向きのものが多かったので、どうしても柄が横向きになってしまいますが、それでもおしゃれなペーパーバッグが完成しました。

和風のリボンもチラシと合ってGood。

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こちらのご夫婦も渋い仕上がりだったり、あでやかな仕上がりになったりと様々な表情が見れます。

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こちらの参加者の方は、リボンを長くして斜め掛けにされました。

ちょうどスマホが入るサイズなので大変素敵でした。

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小さいサイズが完成したら、大きいチラシを選んで違うペーパーバッグを作られました。

リボンだけでなく、タグをつかって完成されています。

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家族で参加された方は、たくさんのチラシペーパーバッグを作られていました。

お子さんたちは、いろんな形のパウチを使ってデコレーションしていました。

なかなか色合いやデザインにも凝っていてセンスが光るペーパーバッグでした。

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あっという間に時間が過ぎて、いろんな方に参加頂けたこと大変感謝しております。

作ることで意外な北斎の絵にさらに関心を持っていただけるひと時になったのではないかと思います。

また、台風に遭われた小布施地区やそのほかの地域も早い復興ができることを心より願っております。

すみだ北斎美術館では、様々な企画展も開催中です。

是非足をお運びいただけますように。

おフランス珍道中日記

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

2019年も終わろうとしていますね。

今年も大変お世話になりました!

前回の記事は、フランスでの和紙作りワークショップの会場風景をレポートしました。

今回は、今回のフランス旅が様々なハプニングが多かったのでご紹介したいと思います。

今年いろんな国へ行かせて頂きましたが、一番思い出に残るほどにインパクトが強かった旅となりました。

パリは約30年ぶりでしかも一人旅だったので、ドキドキの旅となりました。

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今回フランスに行くにあたってエールフランス航空で向かいました。

22日の23時出発の予定でしたが、2日前に2時間遅れるという連絡が…。

おかげで行きたかった講演会に参加できたので、これはラッキーでした。

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夜中1時に羽田から無事に出発。

隣の席が、カップホルダーが壊れていて空いていたので少しゆったりした状態で過ごすことができました。

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離陸して落ち着いてたら食事です。

ちょっとフランスちっくな料理になっていました。

食べきれない量だったので、パンや水などは持ち帰ることにしました。

まさかこれが大きなポイントになるとは…。

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22日の朝7時前にシャルルドゴール空港に到着。

朝早かったので、荷物受取のフロアでしばし休憩。

いろんな国の人が集まっていてやっぱり観光都市なんだなと改めて感じました。

ロワシーバスに乗ってオペラ座まで向かいました。

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今回のワークショップ場所や宿泊するホテルはオペラ座近くになります。

まだ朝10時位だったので、ホテルに行きスーツケースを預かって頂き、散策しながらお店がオープンするのを待ちました。

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そうそう最近パリはスリが多発しているから気を付けてといろんな方からアドバイスを頂いたので、リュックは前にしょって、南京錠をつけてスマホにもチェーンをつけて完全防備で過ごしました。

少々大げさに見えますが、何かあってから後悔するのは嫌なので気を引き締めて歩きました。

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パリについたら絶対にカフェは行きたいと思っていたので、さっそくよさげな古いカフェに入って小さなパンとコーヒーでしばし休憩しました。

まさか、これが唯一といっていいほどのフランスで堪能した食事になるとは…。

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約30年ぶりのパリは何もかもが新鮮に感じました。

平日の昼間だったので、仕事されている方々が多く良いリサーチをさせて頂きました。

お店もオープンし無事打合せと荷物を確認し、チェックインするためにホテルに戻りました。

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今回泊まるホテルはこちら。

ここが今回の珍道中の始まりとなりました…。

サイトを通じて予約をしたのですが、クレジットカードを提示するように言われました。

私はそんなに英語が話せないので、なんのことか分かりませんでした。

すでに宿泊代は事前に支払い済です。

その領収書も提示しました。

ホテル側も宿泊代は確認しているとのこと。

たどたどしい会話の中で「ボス、ボス」という単語だけが気になりました。

とりあえずクレジットカードを提示したのですがサインする方法を伝えたのですが、それはNGとのこと。

暗証番号を入力する方法しかだめとのことで、ここからしばらく押し問答が始まりました。

「宿泊代は払った」

「それは分かっている。だけどクレジットカードの提示が必要」

「だからサインするやり方ならばできる」

「サインする方法はできない」

「暗証番号は覚えていない」

これを何回繰り返したことが…。

困りに困り果てて、持っているユーロを提示して

「払えるものはこれしかない」と伝えたら、

ホテル側も交渉した結果、希望の金額よりは低いがこれでOKということで無事チェックインできました。

ホッとしたのもつかの間。

今回泊まる部屋は7階でした。

しかしエレベーターは6階までしか行かないことをその時に知らされました…。

階段はとっても狭いもので、20kg近くあるスーツケースを一人でえっちらおっちら転ばないようにゆっくり運びました。

まさか2連発でハプニングが起こるとは…。

さて、持っているユーロはホテルに預けてしまったので一気にお金がなくなってしまいました。

少し日本円も持ってきていたので、まずはユーロに変えなければなりません。

あまり替えすぎても円の価値が下がってしまうので、最低限必要な分をチェンジしました。

ただ、意外に物価が高く必要な水などを購入したらすぐになくなってしまいました…。

後から確認してくれて分かったのですが、クレジットカード提示はデポジットのことで、海外ではよくあることだったようです。

デポジットとは保証金のことで、日本だとチェックアウトする際に使った分を支払うところが多いですが、海外は前もって支払う場合が多いということを今回学びました。

あと暗証番号もしっかり把握していかないといけませんね…。

ホテル側が言っていた「ボス」というのはどうやら「インボイス」のことだったようです。

一気に貧乏人になってしまったので食事をどうするかを考えなくてはいけません。

次の日はワークショップ開催当日ですが昼過ぎからなので、夕飯、朝食、昼食の3食分です。

オペラ座の近くはコンビニがありません。

当然ながら自動販売機もありません。

日本と違うのでやはり海外にいるんだなと自覚しました…。

ここで飛行機の食事で食べきれなかったパンが活用できます。

とりあえず、次の日の朝食と昼食を合わせて食べることにしました。

となると晩御飯だけを購入すれば大丈夫です。

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色々考えた結果、スーパーで安売りしていたサンドウィッチとサラダでお腹を満たすことにしました。

色々想定外なことが続き冷や汗ダラダラでした…。

時差ボケもあって夜9時には就寝したのはよいのですが、朝5時には目が覚めてしまいました…。

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部屋からの風景は良いのですが、お腹がすきました…。

あんまり早くに食べてしまうと食べ物がなくなってしまうので、少しずつ水などで空腹をごまかしました。

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お金もないので、散策もままなりません。

テレビを見て時間をつぶしてました。

なんと、3Dのハイジを放送されていました。

もちろんフランス語なので内容はよく分かりませんが、クララがくるくる踊っていたのは驚きでした。

ワークショップは無事に開催できて参加費もユーロで頂けたので、晩御飯は優雅に日本食でもたべようと考えて街に出かけたのですが、夜時間も遅く日本食レストランはどこも大行列…。

ラーメンも寿司もお好み焼きもほぼフランスに住んでいる方々が並びまくっていました。

ワークショップを開催して体も疲れていたので並ぶ気にならず、うろうろしていましたが妥当な店が見つからずまたしてもスーパーの総菜でした。

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日本のように電子レンジはないので、冷めていて正直美味しくありませんでした…。

今回は本当に食事に関しては楽しむことができませんでした…。

これは次回リベンジですね。

次の日朝11時の出発だったので、朝8時にはチェックアウトしました。

無事にお金も戻ってきたので、安心しました!

階段でコケルこともなくてもう少しホテルも楽しめたらよかったなと今では反省です。

行きと同じオペラ座から出ているロワシーバスに乗って空港に行こうとしたら、なんとマラソン開催で午後までバスが来ないことが判明。

タクシーも当然ながら来ません。

幸いにも他にも日本人観光客の方がいらしたので、一緒に地下鉄で空港まで連れてってくれました。

無事にチェックインし、食べれてなかった朝ごはんを食べてお土産も急いで購入し飛行機に乗り込めました。

あとは日本に帰るだけと思っていたら、まだまだハプニングは続きました。

なんと、ライト故障で離陸しません…。

とりあえず待つしかありません。

ビジネスクラスやファーストクラスの皆さんはワインなどがふるまわれていたようですが、エコノミーにはほぼありません。
1時間位経過してもまだ動きそうになかった際にようやく水は提供されました…。

2時間過ぎたところでようやく修理が終わったようで離陸して一路日本に向かって帰路につきました。

ようやく動いたと思ったら、こんどはイヤホンが調子が悪く手でジャックを抑えないと音が出てきません…。

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最後の最後まで何が起こるか分からない珍道中となりました。

なんとか2時間遅れで成田空港に到着し自宅に着くことができました。

色々ハプニングは起こりましたが、無事にワークショップ開催できて日本に無事に戻れたことで笑って話せるネタとなりました。

次回またパリに行く際の参考になるようにしたいですね。

今度こそ美味しいパリの食事を楽しむぞ!

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来年も海外に行く予定がありますので、またレポートしたいと思います。

2019年も大変お世話になりました。
来年2020年もどうぞよろしくお願いします!



 

 

おフランスで和紙作りワークショップを開催しました!

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

前回の記事がフランスでワークショップをしに行ってきますから早1カ月ぶり…。

無事にワークショップを開催しましたので、当日の様子をレポートしたいと思います。

パリはちょっとした紙ブームかも?

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11月22日に無事にフランスに到着しました!

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オペラ座

今回のワークショップ会場はパリのオペラ座近くになります。

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maison wa

歩いて10分程度で周りには日本食レストランや日本スーパーなどが並んでいるところでした。

まずは、荷物がきちんと着いたか、乾燥機に無事に電気が入るかをチェック。

場所も確認してどこに道具などを置くかなどを打合せしました。

準備はまだまだ続きます。

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ホテルの部屋で原料である楮(こうぞ)の皮を水に漬けて戻したり、叩いた白い楮(こうぞ)をほぐして水に漬けたりなど、すぐに和紙がすけるようにせっせと準備に励みました。

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フランスは基本的に水は硬水です。

和紙を作るのにはあまり適しているとは言えません。

そこで、日本食などを販売しているスーパーで軟水を発見!

しかも2ℓで1.8€位だったので、早速購入して混ぜて使用しました。

そしてワークショップ当日の23日!

残念ながら雨…。

ただ、土砂降りではない小ぶりだったので傘をささなくても大丈夫な感じでした。

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ワークショップスペース

濡れたり、和紙の繊維が飛んでも大丈夫な様にブルーシートを敷いて道具を置いて準備は完了。

今回は、原料の楮(こうぞ)の皮を剥いたり、叩いたりなどの原料作りから体験できるのは貴重だと思います。

しかも日本で作っている方法とほぼ同じ材料や道具で海外で体験できるのはなかなかないと思います。

そして、ワークショップがスタートしました。

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和紙の作り方資料(フランス語版)

まずは、資料を見ながらサンプルを見ながら触りながらどうやって和紙が作られているかを簡単に説明しました。

そして、いよいよ実際に手を動かして和紙を作っていきます。

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まずは、楮(こうぞ)の皮を白皮部分だけにするため表側の鬼皮、あま皮を剥く作業です。

皆さん、器用にスルスルと剥いていきます。

外国では当たり前かもしれませんが、左利きが多いので親近感がわきます(^^;)

(私も左利き)

参加者の皆さんも自由に写真撮影OKにしていましたので、作業しながら途中で何回も止めて写真を撮っていました。

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今度は、白い皮を3時間位煮たものを叩いて繊維をほぐして細くしていく打解(だかい)作業です。

皆さん、リズムよく叩いていますよ。

中には、木槌に原料が貼りついて飛ばしてしまう方もいました。

そして、いよいよお待ちかねの和紙すき工程になります。

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今回道具の都合上一人ずつ漉いて頂く流れになりますので、待っている方は漉いた白い和紙にデコレーションするカラフルな和紙を選んで頂くことにしました。

最初の練習段階ではおっかなびっくりな手つきでしたが、あっという間に綺麗に和紙を漉き上げました。

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飾り付けの作業も楽しいひと時となりました。

カラフルな色和紙や可愛らしい柄が入った千代紙など好きな様にかざることができるので、皆さん配置やチョイスなど迷われて時間をかけて飾っていらっしゃいました。

飾り付けが終われば、水気を切って乾燥機で乾かします。

残念ながら変圧の関係で温度が上がらずいつもより長い時間かかってしまいました。

外国だと電圧が変わるので変圧器は必須です。

他の国でもショートしたり今一つ相性がよくありません…。

古い乾燥機を持ち込んでいるので今後の課題でもあります。

乾燥を待っている間は、皆さんからの質問に答えたり、水引に関してもご紹介しました。

水引も芯が和紙で出来ているのですが、そのことを紹介すると驚かれていました。

ヨーロッパでは水引に似たものは見ることは滅多にないと思うのでこちらも貴重だったのではと思います。

無事に1回目も2回目も少し予定時間をオーバーしましたが開催出来ました!

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今回の参加者の皆さんは、30代~50代の女性をメインとして集まって頂けました。

フランスでも和紙や日本文化への興味が高いことが現地に行ってみてさらに実感しました。

皆さんからのアンケートはこちら

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1回目の参加者アンケート

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2回目参加者アンケート

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主催総評

参加者の皆さんだけでなく、現地に住んでいらっしゃる日本人の方や現地の方などいろんな方が見学にいらしてくださいました。

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押し花プレゼント

総評にも書いてありましたが、予約から漏れてしまったおばあさまとお孫さんのお嬢さん2人が見学にいらして熱心に質問しながら工程をご覧になっていました。

ワークショップする前に原料の具合などをみるためテストが必要だったので、せっかくならばお二人にも和紙を漉いて頂くことにしました。

感激されたおばあさまが自分で作られた押し花を私にプレゼントしてくださいました。

もちろん、ご自分の作品にもこの押し花を使って素敵な和紙カードを作られました。

ワークショップの中でもご厚意によって使わせて頂ける許可がおりましたので、皆さまに勧めると喜んでみなさん綺麗な花を入れてカードを仕上げていました。

今まで海外で和紙作りワークショップはイベントの中での開催でした。

今回は、作ることを目的としたワークショップでの反応だったので、本当にフランスの皆さんの関心度はうれしかったです。

今回の経験を活かして東京の「和紙ラボtokyo」でも日本人だけでなく海外の人にも参加いただけるワークショップを企画していきたいと思います。

今回、準備や集客、同時通訳などご協力いただいたmaison waのスタッフの皆さん本当に感謝しております。

また機会がありましたら第二弾を開催出来ればうれしいです。







 

 

 

今度はフランスで和紙作りワークショップを開催します!

こんにちは。
東京和紙の篠田です。

11月に突入し、グッと気温も下がってきましたね。
16日と17日と東京ビッグサイトで開催された「デザインフェスタ」でも和紙作りデモンストレーションをしましたが、またまた海外でもワークショップを開催します。

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11/23にフランスにある「Maison wa」さまのショップ内でワークショップを開催します!
Maison wa HP:https://www.facebook.com/maisonwa/

現在、当商品を委託販売中のため販促のためにもワークショップを行います。

詳細はこちら

https://blog.hatena.ne.jp/tokyowashi/tokyowashi.hatenablog.com/edit?entry=17680117127211617274

内容は、和紙作りワークショップです。

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今までの海外でのワークショップは、和紙すきだけの作業で作る内容でしたが、今回は、原料作りからも体験頂きます。

https://www.facebook.com/events/542372549937289/?event_time_id=542372556603955

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ワークショップチラシ

原料作りとは、和紙の元でもある楮(こうぞ)の木の皮を剥いたり、叩いたりいてすくための準備も一緒に体験頂きます。

おかげさまで2回開催の両方とも予約が満席なってキャンセル待ちが出ているそうです。

興味を持って頂けて大変うれしいです。

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和紙の作り方資料(仏文)

今回はフランス語がメインなので、通訳の方に同時通訳頂くことになりました。

カードサイズ3枚作れるようになりますので、ちょうどクリスマスに向けてピッタリなものができますね。

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昨年ロンドンで開催した際のクリスマス和紙カード

ちょっと心配なのは、電圧と水です。

8月にで行ったアブダビでは電圧が高すぎてコンセントがショートしてしまいました。

もちろん、変圧器を使用していたのですがそれよりも高かったようです。

昨年のロンドンでは大丈夫だったので、無事に乾燥機が作動することを祈るばかりです。(古い機材なので、替えもできず…)

あとは水です。

基本的に軟水で和紙は漉きます。

硬水だとネリの効きが違ってくるのと乾燥した際にややボソボソな表面になってしまいます。

和紙は水が命ともいえるので、今回は、ボルヴィックと水道水のハーフでチャレンジします。

出発は、22日の夜中で、25日の午前中に帰ってくるという弾丸なツアースケジュールです。

その間は「和紙ラボTOKYO」はお休みさせて頂きますす。

素敵なご報告ができるように精いっぱい精進してきますね。

もちろん、「和紙ラボTOKYO」での和紙作りワークショップは開催していますので、是非お問い合わせくださいませ。

ショップ「和紙ラボTOKYO」がついにオープン!

こんにちは。

東京和紙の篠田です。

8月から少しずつ準備をしてきたことが、ようやく花開くタイミングがきました!

ようやく10月よりショップがオープンしました。

どんなお店かをご紹介します。

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10月1日より東京和紙のショップ「和紙ラボTOKYO」がオープンしました!

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ショップ外観

ロゴもお店にデザインしました!

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ショップロゴ

こちらでは商品販売やワークショップだけでなく、制作工房も兼ねているのでラボ=研究所感がありますね。

ショップ全体

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ショップ全体

ショップ内はこんな感じで商品がディスプレイされています。

棚や床などは木製や木目柄のものでデザインを統一させました。

和紙は木の皮からできています。

ショップ内でも少しでも温もり感じる雰囲気を出せる様に考えました。

商品ラインナップ

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平成ASAKUSA和紙バッグ類

お役目が終わったおみくじ入りの和紙「平成ASAKUSA和紙」のバッグ類をまとめて展示しています。

籠バッグ、トートバッグだけでなく、最近ハンドバッグも新たに加わりました。

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和紙水引アクセサリー

ドア側には和紙と水引を組み合わせて作っているアクセサリーを展示し、外からどんな商品がのぞけるようにしています。

ここで何人もの人が立ち止まって写真を撮っている人もいますよ。

展示

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展示スペース

商品販売だけでなく、しっかり和紙について紹介することも東京和紙の役割でもあります。

原料のサンプルも併せて見せて読んでいただけるスペースも設置しました。

他にも江戸時代にどんな和紙が作られていたか、江戸はどんな街でどんな職人がいたかが記された資料も置いてあります。

看板

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看板イーゼル

なかなか外側からではどんなお店が分かりにくいので、どんなお店かをイーゼル型の看板を設置して案内しています。

様々な人が足を止めて読んで頂けるので宣伝効果ばっちりです!

ワークショップ

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ワークショップ風景

看板にも明記しましたが、奥のスペースはワークショップルーム兼制作工房でもあります。

4~6名までは参加できるようになっております。

トイレも完備しておりますので、長時間のワークショップも体験可能です。

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水引カーテン

ショップ内で見どころ?としては、この水引カーテンです。

様々な色合いを取り寄せてありますので、ワークショップではこの中から好きな色を選ぶことができます。

どれにするか迷ってしまいますね。

ショップマップ

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SHOP MAP

場所は、台東区になります。

一番近い駅は、都営線新御徒町駅で徒歩5分ほどで着きます。

他にはJR線御徒町駅と地下鉄メトロ日比谷線仲御徒町駅からだと徒歩10分ほどになります。

最近分かったのですが、地下鉄メトロ銀座線上野広小路駅からだと日比谷線やJR線への出口を目指して地下道を歩くと日比谷線の出口から地上に出ることができて、こちらも便利です。

営業時間

平日:11:00~18:00

土曜日:10:00~18:30

日曜・祝日:10:00~17:00

暫くは不定休となります。

当日の営業情報はTwitterにて発信しますので、そちらをチェックしてみてください。

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和紙ラボTOKYO Twitter

和紙ラボTOKYO(東京和紙) (@TOKYO43343577) | Twitter

 

皆さま、どうぞよろしくお願いします!